織田裕二、主演作を自ら大絶賛!「監督、すごい映画を作りましたね!」
2009年に製作された『アマルフィ 女神の報酬』の続編となる『アンダルシア 女神の報復』の完成披露試写会が6月8日、東京国際フォーラムで行われ、出演者の織田裕二、黒木メイサ、伊藤英明と、西谷弘監督が登壇した。
織田は開口一番、「すごい映画ができました! 出演者なのに恥ずかしいですけど、びっくりしました。見ながら、いろんなリアクションをしている自分がいた。監督、本当にすごい作品を作りましたね!」と、主演自ら作品を絶賛。『海猿』シリーズの熱く、絶対あきらめない男から一転、本作では過去の事件で心に傷を負った刑事という難しい役どころを熱演している伊藤は、本作の出演を「こんなにもスケールのでかい、良い役をいただいて感謝しています。こうやって織田さんとご一緒できたことが幸せで、今、舞台に立っていることも夢のよう」と、出演の喜びを語った。緊張気味の黒木は、「今年、(映画を)撮っていたので、もうスクリーンで見られることに驚きました。いろんな思いの詰まった作品になっているんです・・・の」と、うまく話すことができず、可愛らしい一面を見せた。
スペインでの大規模なロケを敢行した本作。カーアクションのシーンは毎週日曜日しか撮影ができなかったため、1ヶ月以上費やしたそうだ。銃撃シーンでは、弾の入っていない本物の銃を使用。その時の伊藤の様子について織田は、「(銃を持つと伊藤は)嬉しそうな顔するんですよ。空砲とはいえ、すごい量の火薬が出てくるんですけど、目に入ったら失明してしまうので、銃を向けられると怖くて仕方なかった」と、恐怖を味わったようだ。
織田との対面時のエピソードを、黒木は「スペインのホテルで朝食を食べている織田さんを見て、『やばい、織田裕二さんがいる!』と、ドキドキしながら挨拶させてもらいました」と振り返った。また、1997年に放送された「踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル」以来、織田との共演は今回で二度目となる伊藤は、「顔合わせでお会いした時、緊張していて、心の中で『織田裕二だー!』と呼び捨てで(笑)。すみません」と、実物の織田に感動した様子を語った。そんな伊藤の印象を、織田は「純粋な青年が、海で猿をやり、たくましくなって、でも中身は少年」と語った。黒木は事件の鍵を握るヒロイン・結花を演じ、劇中で織田と伊藤を翻弄するという役どころ。実際に織田と伊藤のどちらが翻弄しやすいかと問われた、黒木は「それはもう織田さん!」と意外な回答をし、これを受け、西谷監督は「誰が見てもそうだと思います」と断言した。
シリーズで黒田康作を演じている織田は、本作で「テレビでやっていたのは、“すごい黒田”というような感じだったんですけど、今回はふたり(黒木と伊藤)がプロフェッショナルなので、当然、黒田も負けそうになることがある。色々な意味で(黒田の)人間くさい面は出せているんではないかな」と、演じるに当たり意識した点を挙げた。また、前作に続き、織田演じる黒田に力を貸すフリージャーナリストの佐伯章悟役として福山雅治が出演しているほか、戸田恵梨香、谷原章介、夏八木勲、鹿賀丈史ら、豪華俳優陣との共演も目が離せないポイントだ。【Movie Walker】