キャストの変更、邦画史上初の快挙…『映画ドラえもん』全40作をポスターと振り返る【後編】

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キャストの変更、邦画史上初の快挙…『映画ドラえもん』全40作をポスターと振り返る【後編】

漫画の連載スタートから今年で50年という節目を迎えている「ドラえもん」。そして、1980年にスタートした劇場版シリーズも、最新作『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(公開中)で40作目となる。記念すべき本作の公開を記念して、これまでの作品から印象的なものをピックアップし、当時のポスターと共に一気に振り返り。前編では不朽の名作からトラウマな異色作まで、1980〜99年までの20作をプレイバックしたが、後編では、2000年から『のび太の新恐竜』までの20作をチェック!

旧キャスト陣最後の作品となった『映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』

『映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』(04)
『映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』(04)[c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日 2004

シリーズ25作目『映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』(04)は、声優がリニューアルする前の最後の作品であり、『映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城』(83)以来、長きにわたり監督を務めてきた芝山努のシリーズ最後の監督作品。のび太が川で溺れていた子犬を助けたことをきっかけに、約3億年前の地球で栄えたイヌとネコの国「ワンニャン国」での冒険が幕を開ける。旧体制での最後の作品ということもあり、ところどころに過去作へのオマージュが盛り込まれたファンにはたまらない作品だ。

新体制第一作!『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』

『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』(06)
『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』(06)[c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2006

キャストの変更に伴い、2005年には劇場版が作られず、その翌年に2年ぶり作られたのが劇場版26作目の『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』(06)だ。劇場版1作目をリメイクした本作は、のび太が恐竜の卵を孵化させ元の時代に戻してあげるという物語の大筋は変わらないが、26年ぶりということもあって、その間に明らかになった恐竜についての最新学説が設定に取り入れられており、オリジナルとの違いを探すという楽しみ方もできる。

邦画史上初の快挙を達成した『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』

『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』(13)
『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』(13)[c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2013

33作目の『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』(13)は、怪盗DX(デラックス)と名乗るハンターに鈴を盗まれたことをきっかけに、22世紀の「ひみつ道具博物館」にたどり着いたドラえもんたちが、貴重なひみつ道具を盗むと宣言する怪盗DXとの戦いに挑むというもの。この作品はそれまでのシリーズの興行記録を塗り替えるヒットを記録し、邦画史上初めてシリーズ累計動員数が1億人に達した。

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