カン・ウソク監督が手掛ける青春映画『ホームランが聞こえた夏』の予告編動画が公開
カン・ウソク監督が、聾学校野球部の実話を基に描いた『ホームランが聞こえた夏』(8月27日公開)の予告編動画が公開された。
これまで、自国の暗部に光を当てた『シルミド SILMIDO』(04)や、人間の内面をえぐり出すような『黒く濁る村』(10)など、重く心に残る作品のイメージが強いカン・ウソク監督。しかし、本作はこれまでの作品とは打って変わり、爽やかな青春映画となっており、監督の手腕が多ジャンルに及んでいることがうかがえる作品となっている。
韓国に実在する聾学校高等部の野球チームが韓国での甲子園、“鳳凰杯”での一勝を目指すという実話を基にした本作。聴覚障害に加え、野球部の部員役という難しい役どころを演じることになった高校生役のキャストたちは、撮影の3ヶ月前から毎日、野球の基礎からみっちり特訓を行い、その一方で撮影の合間を縫いながら手話レッスンを受け、撮影に臨んだ。『黒く濁る村』でカリスマ老人を演じ、韓国のアカデミー賞と言われる青龍映画賞主演男優賞ほか、数々の映画賞を受賞したチョン・ジェヨンもその例外ではなく、彼らと同様に野球の猛特訓を受け、リアルな野球選手像を作り上げたそうだ。
ハンディを抱えた少年たちが苦難を乗り越えながら一丸となってひたむきに頑張る姿は、野球ファンにとどまらず、幅広く見る者の心をつかむだろう。本作の公開まではまだ時間があるが、まずは予告編動画で堪能してみてほしい。きっと、国籍を越えたスポーツの持つ力に勇気をもらえるはずだ。【Movie Walker】
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