大人たちが真面目に心霊スポットで肝試し!そこには何が映っているのか?
実話怪談集として人気を博し、テレビドラマや劇場映画化もされた「新耳袋」。同シリーズに登場する本当の心霊スポットに“心霊大好き!”“不謹慎な挑発大好き!”な新耳Gメンたちが訪れ、不謹慎な行動を連発し、あわよくば幽霊を映像として記録しようとする怖いもの知らずなDVD「怪談新耳袋殴り込み!」シリーズが遂に映画化。『怪談新耳袋殴り込み!劇場版』として7月23日(土)から「関東編」「沖縄編」の2作が連続公開される。
「関東編」で新耳Gメンが訪れるのは、八王子にある殺された女子大生と老婆の霊が出るというお堂があった場所、谷川岳の麓の某駅、さらに日本最大の自殺のスポットとして有名な富士山の麓にある青木ヶ原樹海など。「沖縄編」では一家殺人事件があったと言われる廃墟、さらに水子の霊が出るという廃ホテル、太平洋戦争で女子学生が命を落としたひめゆりの塔といったスポットだ。
そんな数々の有名スポットで、二代目女性隊員となる市松人形の名前をこっくりさんで決めたり、戦国時代に武将や婦女子が自刃し、身を投じたところ、三日三晩血に染まったといういわくつきの滝で撮影の成功を祈り、フルチンで滝に打たれたり、水子の霊が出るという廃ホテルでは水子の霊と遊ぼうとホテルごっこをする始末。
いわくつきな場所で何かをしては本当に怖がるというガチな姿が、怖さを通り越して一時的に笑いを誘う。ところが、実はその際に恐ろしい画像や映像が撮れていたりして、後から当時の状況を真剣に考察するところがじわじわと背筋を寒くさせるのだ。その映ってしまった何かについては本編で確認してほしい。
いやはや、何ともバチ当たりな作品である。幸い、スタッフの誰かに不幸があって公開中止、なんていう事態に陥っていないことから、撮影後に何もなかったのだと思いたい。これからの季節、肝試し感覚で大きなスクリーンで見たら間違いなく涼しくなれるだろう。【トライワークス】