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いま注目を集めているブッダも意外な問題を抱えていた?

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いま注目を集めているブッダも意外な問題を抱えていた?

手塚治虫の漫画を映画化した現在公開中の『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』や、映画と連動し東京国立博物館で開催されている特別展「手塚治虫のブッダ展」(6月26日まで)などが、今話題を集めており、にわかにブッダへの関心が高まっているようだ。生命の尊さや人生訓など、高尚なテーマとともに語られることの多いブッダだが、意外にも食という身近な問題に関する逸話を残しているのをご存知だろうか?

“食べる行為”に世俗の罪を感じて断食を行ったブッダは、村の娘に差し出された乳粥を食べたことから、断食の無意味さを悟ったという。また一方で「全ての苦しみはおよそ食糧から生ずる」とも語ったとか。

そんな逸話を下敷きに、食にまつわる悩みを抱えた3組の男女を描いた一風変わった映画が、6月18日より公開されている。それが『飯と乙女』だ。料理を食べてもらうことが生きがいの女と他人の作ったものが食べられない男のドラマをはじめ、食という身近な問題を通じて生きることの困難さに向き合う人間たちが、それぞれの救済に向かっていく様を活写している。

ドラッカーの「マネジメント」の流行や、ニーチェの箴言をまとめた書籍が数多く出版されるなど、近年は生きるための指針を古典に求める傾向が目に付く。ひょっとしたら本作や一連のブッダ関連作をきっかけに、今年はさらなるブッダブームが到来するかもしれない。【トライワークス】

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