『マイティ・ソー』アンソニー・ホプキンス「実はここ数年、引退を考えていたんだ」
4日連続でお届けする『マイティ・ソー』独占インタビュー動画、3日目はアスガルドの地を治める神々の長、オーディンを演じる御年73歳の名優アンソニー・ホプキンスだ。
“Sir”の称号で呼ばれるアンソニーがインタビューで「実はここ数年、演技への気力を失っていて、引退を考えていたんだ」と衝撃の告白をしている。しかし、ケネス・ブラナー監督との仕事ということで喜んで、オーディン役を引き受けたという。アンソニー・ホプキンスはケネス・ブラナーとの仕事について、「選び抜かれたプロたちとの仕事は非常にやりやすいんだ。長年やってきて、それは実感する。彼と働けて、私も久しぶりに充実した時間を過ごせたよ」と満足げに語っている。
また、『マイティ・ソー』の魅力について聞かれると、「この作品の魅力は色々ある。地球の生命について語ったり、人類の暮らし方における問題も描いている。それから、大作が好きな人にも魅力的だろうね。『アバター』や『アイアンマン』などと同じような壮大なストーリーを楽しめる」と、お墨付きを与えている。
73歳になる彼が「演技への気力を失っていた」と語っていたが、本作では13.5kgもある槍の小道具を毎日持ち歩いていた。オーディンの武器である槍は真鍮製で、9つの世界を統合する古代の木を象徴するデザインが彫られ、完成した槍は13.5kgにもなった。もっと軽いものが必要だと思ったスタッフは何度も軽量版の槍をアンソニーに渡したが、その度に「本物をくれ」と突き返されたという。実際に撮影に入れば、一切気の抜けた演技など見せずに、完璧に演じきる。彼が名優と謳われる理由の一つであろう。それでも、アンソニー・ホプキンスは「ケン(ケネス・ブラナー)のおかげで勘が戻った。ケンや若い役者たちと仕事をしたことで、新しいエネルギーが注入されたよ」と、あくまで謙虚な姿勢を貫くのだ。これも名優たる由縁であろう。
『マイティ・ソー』はいよいよ7月2日(土)より全国公開だ。アンソニー・ホプキンスが気力を取り戻し、楽しんで演じたオーディンの雄姿を是非劇場で堪能してもらいたい。【Movie Walker】
※4日目の明日はジェーン役のナタリー・ポートマンです。