『ハーレイ・クイン』『一度死んでみた』が首位争い…相次ぐ公開延期&営業休止に映画業界から動きも!
先週に続き、新型コロナウイルス感染拡大防止対策としての外出自粛要請により、東京や神奈川、大阪など都市部やその近郊の映画館が営業休止となった4月4・5日の週末動員ランキング。全体としても大幅な動員減の厳しい興行が続く中『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が、再び首位に返り咲き、前週1位の『一度死んでみた』が2位となった。
『ハーレイ・クイン』や『パラサイト』など既存作品がトップ10を占める
『ハーレイ・クイン~』と『一度死んでみた』は3週続けて首位争いをしている。この2作品に続くのは、3位の『パラサイト 半地下の家族』で、公開から13週目を迎え累計動員は330万人を突破している。また、4位には累計で動員55万人、興収7億円に突入した『仮面病棟』、5位が累計動員108万人、興収13億円まで伸ばしている『犬鳴村』、6位が累計動員58万人、興収7億円を突破の『Fukushima 50』となった。
公開が予定されていた『エジソンズ・ゲーム』や『ステップ』といった注目作は公開延期となり、既存作品がトップ10を埋める結果となった。
相次ぐ公開延期や劇場の営業休止に…監督たちが立ち上がる!
今週末公開予定だった作品では、すでに『フェアウェル』や『WAVES/ウェイブス』といった作品が公開延期に。さらに、ゴールデンウィークの目玉作品と思われていた、『名探偵コナン 緋色の弾丸』や『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』『糸』『コンフィデンスマンJP プリンセス編』といった東宝配給の4作品も、先日公開延期を発表している。
公開延期だけではなく、冒頭でも触れているが、TOHOシネマズやイオンエンターテイメントといったシネマコンプレックスが週末の営業を2週続けて休止にしており、平日も営業時間の短縮などを実施。また、Bunkamuraル・シネマや岩波ホール、新宿武蔵野館、新宿シネマカリテといったミニシアター系の劇場も同様で、営業休止や短縮営業を行っている。
映画業界ばかりが苦しいのではないが、このままの状況が続けば、映画文化が衰退していく危険も。一方で、『AI崩壊』(20)などの入江悠監督が自身の公式ブログでミニシアター支援を呼びかけていたり、『カメラを止めるな!』(17)で知られる上田慎一郎監督もSNSを通じて支援に向けての署名活動を行っている。このほか様々なクラウドファンディングや支援プロジェクトも動き始めている。一刻も早い事態の収束と、苦境に立たされている人々への補償が行われることを祈るばかりだ。
文/トライワークス
1位 ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
2位 一度死んでみた
3位 パラサイト 半地下の家族
4位 仮面病棟
5位 犬鳴村
6位 Fukushima 50
7位 弥生、三月 -君を愛した30年-
8位 PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR
9位 ミッドサマー
10位 三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実
※興行通信社調べ