ウィリアム王子がこっそり寄付、99歳元軍人の“歩行チャレンジ”って?

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ウィリアム王子がこっそり寄付、99歳元軍人の“歩行チャレンジ”って?

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない英国では、4月30日に100歳の誕生日を迎える男性が、NHS(国民保健サービス)の支援組織「NHSチャリティーズ・トゥギャザー」のための寄付金を募るため、誕生日までの間に歩行器を使って自宅の庭を何周も歩くチャレンジを始めたが、ウィリアム王子も密かに寄付をしていたことがわかった。

イングランド北部のヨークシャー在住で、第2次世界大戦時に英国陸軍に加わっていたトム・ムーア退役陸軍大尉は、腰骨の骨折の治療を受けたことから、チャリティ団体JustGivingを通じて、25メートルの庭を100周して1000ポンド(約13万5000円)の寄付金を集めることを決意。自らの歩行訓練もかねて、骨折やがんの手術で世話になったNHSに感謝の意を込めて寄付金を贈ることを目標にしており、ウィリアム王子は公式インスタグラムの動画のなかで彼の意志を称えていた。

9日から歩行を開始したところ、あっという間に目標額を達成。16日に100周を達成した際の寄付金総額は、なんと1700万ポンド(約22億8600万円)に達したが、どうやらこのチャレンジに心底感動したウィリアム王子自身も寄付をしていたようで、後にケンジントン宮殿がこの事実を認めた。

他国の例にもれず、まるで戦場のような医療現場では、人員、物資も足りておらずギリギリの攻防を続けているが、ボリス・ジョンソン首相を助けたNHSへのリスペクトは甚大だ。ウィリアム王子やキャサリン妃ら英王室の積極的なサポート、英国民からの感謝の気持ち、そして今回の試みに、ますます医療従事者としての誇りと威信をかけて、日々患者に向き合う様子が連日のようにメディアで取り上げられている。

NY在住/JUNKO

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