声そっくり!ブラピ、ファウチ所長を演じ医療従事者とその家族に賛辞

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声そっくり!ブラピ、ファウチ所長を演じ医療従事者とその家族に賛辞

新型コロナウイルス感染症による米国の死亡者数が5万人を超えた米国時間の4月25日、ブラッド・ピットがNBCテレビの人気番組「サタデー・ナイト・ ライブ(SNL)」のAt Home版に出演。話題を呼んでいる。

4月の上旬、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策タスクフォースの主要メンバーの1人で、常に科学的見地から意見を述べ続けている米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長が、CNNの番組にリモート出演した際に受けた質問で、“SNLで自身を演じる人物”としてベン・スティラーとブラッド・ピットの2択を与えられ、ブラッドと即答したのを受けて、早々に実現したもの。

自宅とあってシワなど顔のメイクは似せていなかったが、ファウチ所長が記者会見で着ているスーツ姿に髪は1:9分けのカツラ、メガネをかけたブラッドが同番組にリモート出演。米トランプ大統領が発した(否定的な意味での)名言シーンのクリップを織り交ぜながら、連日のインタビューでしわがれ声が悪化しているファウチ所長になりきって、手振りを加えて事実に即しながら皮肉たっぷりにコメント。23日に行われたホワイトハウスの記者会見での「コロナの治療に消毒剤も有効なのでは?」というトランプ大統領の発言にも言及し、「(感染防止のために)手で顔を触るべきではないが」と言いながら、あきれてものが言えないとばかりに顔を手で覆った。

この発言で大バッシングを受けているトランプ大統領は25日の記者会見を、「コロナの記者会見はあまり意味がない。フェイクニュースの記者や番組を喜ばせるだけ」とドタキャンしたが、経済復活のためにロックダウンを解除しようとしているトランプ大統領に対して堂々と異を唱えたファウチ所長が数日間記者会見に出演していないことで、かねてから飛び交っている“クビ”説が再燃していることにも触れ、「私はクビになるでしょう。でも、コロナ対策のために『タイドポッドチャレンジ』(2018年にSNS上で海外の若者の間に流行ったカラフルな洗剤を食べる試み)を推奨したら、私は『やらないでくれ』と言いますよ」と締めくくった。

その後カツラとメガネを取ったオールバックのブラッドは、「ファウチ所長、いつも冷静で透明性のある事実を提供してくれることに感謝します。そして最前線で働く医療従事者やその家族にも感謝します」と自身の言葉でコメントを寄せ、SNLの公式Twitterでは、13時間で動画の再生回数が721万回を突破。

ブラッドは、ジョージ・クルーニーらと共にアンチ・トランプ派として知られており、TwitterなどSNSのコメント欄には、「今回の出演ではトランプ大統領と支持者からはひんしゅくを買うことになるね」といった声もあるものの、「ブラッド最高!」「やっぱり彼は、人として素晴らしい」「CNNのインタビューの時、この件で初めてファウチ所長の笑顔を見た。それをこんなに早く実現させたSNLとブラッドはすごい」「大変な状況下で不謹慎かもしれないけれど、ストレス発散にも笑いは必要。SNLのこの企画は最高!」「ブラッドありがとう」「さすがオスカー俳優!声が似ててビックリ」「コロナが終息したら、ブラピ主演でファウチ所長の苦悩と闘いを描いた映画を作ってほしい」「医療従事者だけじゃなくて、その家族への敬意に感激した」といった感謝と絶賛の声が寄せられている。

NY在住/JUNKO

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