ダフト・パンクがダリオ・アルジェント監督最新作の音楽を制作中のウワサ、真相は?
フランス人エレクトロのデュオのダフト・パンクが、イタリア人映画監督のダリオ・アルジェントの次回作『Occhiali Neri(原題)』のためにスコアを制作中だと、イタリア新聞社の「ラ・レプッブリカ」が報じた。
アルジェント監督は「彼らは私のファンで、私のこれまでの映画をすべて知っている。彼らは私が新作を製作中であることを共通のフランス人の友人から聞いたようで、ぜひコラボレーションがしたいと電話をくれたんだ」と語り、ダフト・パンクが脚本をとても興味深いと思っているとも明かしている。
ダフト・パンクの二人はすでにスコアのデモに着手しており、新型コロナウイルスの影響による渡航制限緩和後、アルジェント監督のもとで制作を続けるため、ローマを訪れるとのこと。
しかし、ウラニア・ピクチャーズのプロデューサー、コンチータ・アイロルディとゲータウェイ・ピクチャーズのブラヒム・シウアは報じられている内容について「アルジェントのコメントは“希望”であり決定ではない」とコメント。映画がまだ撮影前作業の段階であり、両者はまだ合意に至っていないと釘を刺している。
もしスコア提供が叶えば、ダフト・パンクにとって、グラミー賞を受賞した2013年のアルバム「ランダム・アクセス・メモリーズ」以来のリリースとなり、サウンドトラックとしては、2010年の映画『トロン:レガシー』以来となるビッグ・プロジェクトとなるだけに、ぜひ実現してほしいところだが…。
ちなみに“黒いサングラス”という意味の新作『Occhiali Neri』について、アルジェントは「“ジャーロ”映画への回帰作になるだろう」と語っており、ローマ周辺を舞台にした中国人女性と孤児の冒険を描くそう。監督の娘で女優のアーシア・アルジェントが出演することも発表されており、脚本にはアルジェント作品を何作か手掛けているフランコ・フェリーニを迎え、9月からローマでの撮影を希望しているという。ダフト・パンク参加の真相も含め、続報に期待したいところだ。
文/編集部