『カーズ2』ジャパンプレミアでPerfumeが「ポリリズム」使用に「込み上げるものがあった」
ピクサー設立25周年記念作品となる『カーズ2』(7月30日公開)のジャパンプレミアが7月20日、ディファ有明で行われ、日本語吹替版で声優を務めた山口智充、朴ロ美、パンツェッタ・ジローラモ、福澤朗、戸田恵子と、挿入歌を担当したPerfumeが登壇した。
今作で天才レーサーのマックィーンが新たに挑戦するのは、世界を舞台に史上最強のレーサーを決めるワールド・グランプリ。日本を皮切りにイタリア、フランス、イギリスへと舞台が移る。ナポリ出身のジローラモは、「車大好きな私は、この映画がたまらない! いろんなところに行くからね。僕の故郷にも行きます! 何回見ても飽きないんです」と、興奮気味に思いを語った。本作のテーマは友情。朴は「マックィーンとメーターの絆をテーマに、いろんなエンターテインメントが盛り込まれています。映画を見て、日本が元気になって、世界各国の方々が日本に親近感を持ってもらえると嬉しいです」と呼びかけた。格闘技の聖地・ディファ有明でのイベントに、福澤は「人が人を思う気持ち。この映画だと、車が主人公なので、車が車を思う気持ちが極めて強い映画。そういった意味では、心の格闘技。メンタル格闘技といった要素を持っているので、見ていてワクワクするし、エネルギーをもらえます」と紹介。
前作『カーズ』(06)に引き続き、マックィーンを支える恋人サリーの声を務めた戸田は、「サリーは前作では随分活躍したんですけど、今回はあまり活躍していなくて、(声優を務めることに)なかなかお呼びがかからず、『私じゃない人がやるのかな』と思っていましたが、ギリギリで声がかかりました」と喜びを語った。マックィーンの大親友で、度が過ぎるほど実直なメーターの声を務めた山口は、『カーズ』誕生から5年の月日を振り返り、「カーズのグッズを持っている子が、僕がメーターの声をやっていると知って、『え!? そうなの?』とリアクションしてくれるのを見る度に、『メーターの声をやっていて良かったな』と誇りに思います!」と、嬉しそうに笑顔を見せた。
挿入歌に「ポリリズム」が使用されているPerfumeは、「子供の頃から見ていたディズニー ピクサーの作品の中に、大切にしている『ポリリズム』が使われることを光栄に思っています」(かしゆか)、「マックィーンやメーターが私たちの『ポリリズム』を聴いているんだなあと感動しました」(のっち)とコメント。今回の楽曲使用決定について、あ~ちゃんは「『えっ!? ウソ!?』と騒いでいたら、『ロス行きましょう』と言われ、全部受身で、初めてのことをたくさん経験させてもらって嬉しいです!」と明かし、「『信じられない』が本当の感想。今もよくわかっていません。『ポリリズム』は4年前の曲なので、いろんな『ポリリズム』が浮かんで、込み上げるものがありました」と、ワールドプレミアにまで参加したにも関わらず、未だに信じられないようだ。
最後に山口は今作について、「かけがいのない友情や仲間。そういうものが詰まっていますが、シンプルなテーマだと思います。誰もが心の中に持っているような熱いものを、車たちの世界で楽しむことができる」と、声優代表として、ファンとして、熱く締めくくった。
日本から冒険が始まる今作。日本伝統の歌舞伎と相撲をモチーフにしたキャラクターや、日本のトップレーサーの登場、摩訶不思議な日本の光景からも目が離せない。【Movie Walker】