『カーズ2』でディズニー ピクサー作品に初参戦!朴ロ美が語るメーターが愛される理由

インタビュー

『カーズ2』でディズニー ピクサー作品に初参戦!朴ロ美が語るメーターが愛される理由

多彩なクルマのキャラクターが次々に登場する『カーズ2』(7月30日公開)。そんな中、まるで「007」のボンドガールのようなセクシーな魅力を放つクルマがいる。それが女スパイとして新たに登場するホリー・シフトウェルだ。ホリーの声を担当するのは、朴ロ美。「鋼の錬金術師」シリーズの主人公エドワード・エルリック役でおなじみの彼女が、今回ディズニー ピクサー作品に初参戦。ディズニー ピクサーならではのアフレコの難しさと、クオリティーの高さなどについて語ってくれた。

朴が声を担当したホリーは、新米ながら高度な専門知識を持つ女スパイ。ベテランの英国スパイのフィンと共に、主人公マックィーンが出場するグランプリレースに仕組まれた陰謀を暴くため極秘捜査を行う。実際のアフレコでは、「ホリーらしさを声を出すために苦労した」と話す。「ホリーの声には、原音重視のセクシーさと共に、若々しいキュートさも必要でした。専門的分析や武器についての知識を話すシーンは、スパイとしてきちんと話さなきゃいけないし、一方でスパイとしての現場経験が浅いために、自信がない部分もある。バリエーションを出さなきゃいけないキャラクターだったので、自分の中で整理しながら演じました」。

ホリーは、グランプリのレース会場で偶然出会ったおんぼろレッカー車のメーターを、天才的なアメリカのスパイと勘違い。物語は思わぬ方向へと展開していく。天真爛漫なキャラクターのメーターの魅力については? 「最初は正直、やかましいなと思っちゃったんです(笑)。誰でもみんな、今という現実が目の前にあるし、昔どおりというわけにはなかなかいかない。でもメーターはいつも同じものを大切にしている。その真っすぐでピュアな部分はうらやましくもあるし、だからこそ憎めない。それがメーターが愛される理由だと思います」。

本作では新米女スパイの声を担当したが、実際の朴は、既にいろいろな役を経験している。そんな彼女が、ほかのアフレコでは感じたことのない、ディズニー ピクサー作品ならではの難しさがあったと話す。「俳優さんの声を収録してから、その口の動きに合わせてアニメーションが作られているので、本国の俳優さんのお芝居を意識しなければいけなかったので、とても難しい作業でしたが、毎回ディズニー ピクサー作品は、世界各国で吹替版が製作されているし、多くのスタッフさんが一生懸命にこだわっているからこそ、ディズニー作品ならではの高いクオリティーが維持できているんだろうなと思いました」。

舞台女優出身の朴は、声優のほか、その確かな演技力でヒラリー・スワンクやルーシー・リューなど、洋画の日本語吹替の仕事も多い。彼女にとってアニメーションと映画、そして本業である舞台女優の仕事に違いはあるのだろうか?「私の中ではあまり意識はしていません。アニメーションだと男の子が多いんですが、どんな役でも説得力のあるお芝居を意識してます。どのお仕事でもハートは一つ。小心者な私ですが常に自由なハートで臨めるように心がけています」。

最後に本作の魅力について「メーターとマックィーンが巻き起こすカーレースやスパイアクションも楽しめるし、各国の街並みが美しくって、いろんな感覚で楽しめる作品になっていると思います。大きなスクリーンで、1人より2人で、たまに相手を変えて見てほしいです。相手が違えば、その後の食事も違うと思います(笑)」と笑顔で語ってくれた。実力派の彼女だからこそ演じきれたホリーの活躍を、是非日本語吹替版で堪能してほしい。【取材・文/鈴木菜保美】

※朴ロ美の「ロ」は、正しくは王へんに路
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