仙台でオールロケ! 伊坂幸太郎原作『ポテチ』中村義洋監督×濱田岳主演で映画化
『アヒルと鴨のコインロッカー』(07)、『ゴールデンスランバー』(10)など、宮城・仙台を舞台とする数々のヒット作を贈り出してきた伊坂幸太郎原作×中村義洋監督による最新作『ポテチ』が濱田岳主演で映画化されることがわかった。
本作は、仙台を舞台に、同じ年、同じ日に生まれた、プロ野球のスター選手と凡人のふたりが運命に翻弄されながらも、家族や恋人を巻き込んで、目に見えない強い絆によって結ばれ、爽やかな感動をもたらす。
本作の製作のきっかけは、3月11日に発生した東日本大震災だった。東北地方が被災地となった現状を目の当たりにした伊坂と中村の「今までの恩返しとして、現在の仙台の姿を通してみんなに勇気を与えて、復興の後押しをしたい」という思いから、本作の宮城・仙台オールロケによる映画化が決定した。日本を代表するベストセラー作家となった今も仙台に住んでいる伊坂は、「最近は、自分の小説が映画化されることに抵抗があったのですが、3月の地震の後、そういったこだわりが些末なことに感じられた瞬間がありました。不安な日々をすごしているなか、中村さんが映画化した『ポテチ』を見たかったと思ったりもしました」と振り返った。「まさかこんなに早く撮影に入るとは」と驚きつつも、「きっと、多くの人たちが損得を抜きにして行動してくれた結果ではないかなと想像します」と、『ゴールデンスランバー』以来の映画化に期待を寄せている。伊坂作品の映像化は今回で4作目となる中村監督は、「過去の作品同様、気負うことなく、街で暮らす普通の人たちの生活、息遣いを作品の中で表現したいと思いますが、『撮影に来てくれるだけで嬉しい』と言っていただいている仙台の皆さんの気持ちに応えるためにも、現在の仙台の街並みを映していきながら、仙台に限らず、映画を見た人全てに少しでも勇気を与えられるような作品にしたい」と話す。
伊坂×中村監督作品の象徴ともいえる濱田は、本作で主演を務める。出演決定に「仙台という街は作品でお世話になり、僕にとって思い出深い場所なので、またうかがえることを嬉しく思っています。いつか皆さんが映画を見られる状況になったら、一分でも、一秒でも、あの日のことから離れて、心の底から楽しんでもらえる作品にしたいです」と意気込みを語っている。
本作の音楽を手がけるのは、『フィッシュストーリー』(09)、『ゴールデンスランバー』でも主題歌と劇中歌を担当した斉藤和義。「このチームとの仕事は毎回、仕事を忘れて修学旅行に行くような雰囲気なので、今回もとても楽しみにしています。仙台の“今”を監督がきっと素敵な画に撮ってくれると思います。それに負けないよう頑張ります」とコメントを寄せた。
8月下旬にクランクイン、9月中旬にクランアップ予定となっている本作は、上映時間約60分の中編映画として2012年春より全国公開を予定している。【Movie Walker】
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