ファン期待の『ベルセルク』主要キャスト声優に、岩永洋昭、櫻井孝宏、行成とあが決定
2002年には第6回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞も受賞、35巻までで累計3000万部を突破している原作コミックを映画化した『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』(2012年1月公開)の主要キャスト声優が決定した。
以前から誰が声優を担当するのか、ネット上で話題となっていた、本作で最も重要な登場人物であるガッツ、グリフィス、そしてキャスカの3人。
身の丈を超える長大な剣を自在に操る屈強な剣士ガッツには岩永洋昭。「仮面ライダーオーズ OOO」などに出演していた岩永は、本作が声優初挑戦となる。主人公の声を務めるにあたり、「『ベルセルク』という素晴らしい作品の、しかもガッツ役というもったいないほどのポジションをいただいて、ものすごいプレッシャーを感じています。が、それを楽しむくらいの勢いで、『ガッツといえば岩永洋昭』と言われるよう、精一杯頑張りたいと思っています」と意気込みを語った。
孤独な傭兵だったガッツが、傭兵集団“鷹の団”を率いるグリフィスと出会うことから物語が始まる本作。ストーリーの鍵を握るであろうグリフィスには、「トリコ」などの櫻井孝宏に決定した。櫻井は「あの『ベルセルク』に出演できるとは思ってもみませんでした。大作の大役なのでプレッシャーもありますが、精一杯、グリフィスをまっとうしたいです」とコメント。キャスカの声を務める行成とあは、「大好きな作品なので、オーディションで作中のセリフを言えること自体に感動していました。決まった日は、あまりに嬉しすぎてよく覚えていません。キャスカの思いを、生きた言葉で紡いでいきたいです。素敵な巡り合わせに感謝しています!」と、喜びを語った。
「ベルセルク」が世間で認知されるきっかけとなったアニメ化から14年。今回の映画化に原作者の三浦建太郎は、「今回のアニメで求められることは、映画としてのファンの皆様のみならず、多くの方が納得のいく完成度だと思います。14年前は私の技量もつたなく、連載を続けるだけで必死でした。(つっこむなよ!)ネットもほぼない時代で、甲冑や中世ヨーロッパの史料を、いち新人マンガ家が手に入れる術はほぼ皆無でした。時は流れ、現代は情報化時代、しかもCG技術もある。今回の映画では、昔の私が望んでもかなえられなかった以上の映像を目にすることができると確信しています」と、大きな期待を寄せている。アニメーター、演出家である窪岡俊之監督が本作のメガホンを取る。
また、今回、声優が発表となった3キャラクターの画像も公開。キャラクターデザイン・総作画監督の恩田尚之は、「三浦先生の絵をアニメで再構築することは大変難しく、原作を睨みつつ自分なりのアレンジも加え、どのキャラも悩みながら描きました」と苦労を明かしているが、この声優にこのキャラクターの絵は、決して原作ファンの期待を裏切らないだろう。【Movie Walker】