ウォンビン、韓国の天才子役の美少女と来日「2人の息は合ってました」

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ウォンビン、韓国の天才子役の美少女と来日「2人の息は合ってました」

韓国で2010年度のNo.1ヒット作となった映画『アジョシ』(9月17日公開)で、ウォンビン、子役のキム・セロン、イ・ジョンボム監督が来日。8月30日に新宿パークハイアットで来日記者会見を行った。ウォンビンはバリカンで短髪にするシーンのエピソードや、天才子役と言われるキム・セロンの印象を語った。

ウォンビンが演じたのは、少女を守るために犯罪組織に立ち向かう男テシク。キム・セロン演じる少女ソミは、テシクのことを“アジョシ(=おじさん)”と呼ぶことから、『アジョシ』というタイトルが付けられた。ウォンビンは「タイトルが気になり、台本1ページ目を開いてから、最後まで楽しく読めました。たくさんの人がアクションに感心を示してくれると思ったし、テシクの心の痛みや、ソミとの触れ合いが台本に上手く表現されているなと思いました」と語った。また、今回初来日となった キム・セロンは「ハジメマシテ」と自己紹介を兼ねた挨拶を流暢な日本語で話し、会場を沸かせた。

劇中、ウォンビンが上半身裸でバリカンを使って短髪にするシーンが印象的だ。このシーンについては「あのシーンは、テシクが以前やっていた情報特殊部隊の要員に戻るという意志の現れとして演じました」とウォンビン。「本作は格好良いアクションもあるし、少女を守るシーンも大切ですが、何よりも、暗いシーンの中で何か希望のメッセージを伝えたいと思いました」。監督はウォンビンについて、「男らしさと、子供と心を通わせる優しさの両面性を持つ俳優。セロンも若いけど、素晴らしい女優さん。ふたりが素晴らしいコラボレーションを見せてくれました」とほめたたえた。

ウォンビンもセロンについて、「感受性が豊かで、観客に真心を伝えられる女優さん」と絶賛。「ふたりの息は合ってるなと思いました。でも、現場ではなかなか面倒を見てあげることができなかったので、プロモーション期間に見てあげたいです」と言うと、セロンは「ウォンビンおじさんは、とても面倒を見てくれました。寒い時にブランケットをかけてくれたり、お腹が空くと食べ物を持ってきてくれたりしました。撮影は楽しかったです」と、愛くるしい笑顔を見せた。

本作の大ヒットにより、本国ではアジョシ(=おじさん)という言葉の印象も変わったという。ウォンビン自身は「まだ、おじさんにはなりたくないですが」と苦笑い。でも「男女の愛だけでなく、大人と子供が寄り添って助け合う愛もあるんだってことを本作で知りました」とアピール。豪快なアクションと、テシクとソミの絆のドラマが見どころの『アジョシ』は、韓国アカデミー賞である第47回大鐘賞の主演男優賞、視覚技術賞、編集賞、人気俳優賞の4部門を受賞した話題作なので、要注目!【取材・文/山崎伸子】

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