『friends もののけ島のナキ』主題歌はMISIAが歌うチャーリー・チャップリンの名曲「Smile」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『friends もののけ島のナキ』主題歌はMISIAが歌うチャーリー・チャップリンの名曲「Smile」

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『friends もののけ島のナキ』主題歌はMISIAが歌うチャーリー・チャップリンの名曲「Smile」

『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督による3Dアニメーション『friends もののけ島のナキ』(12月17日公開)。本作の主題歌にMISIAがカバーする、チャーリー・チャップリンの世界的名曲「Smile」が決定した。

楽曲制作にあたり、「子供のコーラスを取り入れてほしい」と山崎監督から要望を受けたMISIAは、自ら東日本大震災の被災地である仙台へ足を運び、現地にある3つの少年・少女合唱団に参加してもらい、コーラス部分のレコーディングを行った。

同作の企画は、世界を狙って発信したいという思いからだった。「Smile」及びMISIAの起用について、山崎監督は「作品をよりパワフルにするために、どんな曲が良いのかと考えた時、誰もが知っている、あの世界的名曲が浮かび上がったのです。『Smile』は時間のフィルターをくぐり抜けてきた、力を持っている曲ですから、それを自分のものとして歌うのは容易なことではありません。誰ならあの曲のパワーを乗りこなすことができるかと思った時、僕らの頭に真っ先に浮かんだのがMISIAさんでした。彼女なら、何とかしてくれるかもしれない。そして何より彼女の声で『Smile』を聞いてみたい。そんな思いでオファーを出し、快諾していただきました」と経緯を明かす。

楽曲の録音を終えたMISIAは、「『Smile』という発音は、(表情も)スマイルにならないと美しく発音できないんです。笑顔の時が良い発音になるんです。Smileという言葉は(表情を)スマイルにしてくれる言葉なんです。聴くよりも歌う方がスマイルになれる楽曲。みんなも一緒に歌ってほしいですね」とメッセージを寄せた。完成した楽曲を耳にし、山崎監督は「『辛い時こそ微笑んでみようよ』という、この曲のメッセージは奇しくも震災後の今、より直接的で強いものになってしまいましたが、あえて言うならば、今この時だからこそ、MISIAさんの優しくも力強い歌声の力が必要だったのだろうと感じています。辛い思いをしている人たちに、僕らの映画から生まれた、この小さな灯火の暖かさが届くことを願っています」と、本作と楽曲に込めた思いを語った。

また、MISIAの主題歌決定を記念し、本作の山崎監督&八木竜一監督デザインによるMISIAオリジナルCGキャラクターが作成された。今後、本作の主人公ナキやグンジョーなどのもののけコーラス隊と、彼らを従えて熱唱するMISIAとのコラボビジュアルが街中に登場するようだ。本作についてMISIAは、「人と人の関係性の中で、『お互い、どんな形が幸せなのかを一緒に考えることがとても大切である』ということがしっかりと描かれています。『今が良い』ってだけじゃ駄目。お互いに次のステップまで考えてあげられることができてこそ、友情。そういうのがすごく美しく描かれている作品です」と紹介した。

同曲をはじめ、マイケル・ジャクソンの「Heal the World」や、スティーヴィー・ワンダーの「Ribbon In The Sky」など、誰もが知っている世界的名曲のカバーを収録したMISIA自身初となるカバーアルバムは12月14日(水)に発売される。【Movie Walker】

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