オダギリジョー×井上靖×ワダ・エミ『ウォーリアー&ウルフ』が10月公開
歴史小説家として名高い井上靖の短編小説「狼災記」の独自の世界観を、中国のティエン・チュアンチュアン監督が完全再現した『ウォーリアー&ウルフ』が10月中旬に公開されることがわかった。
総製作費7億円の歴史超大作が日本に逆輸入だ。主演は2012年に日韓合作大作『マイウェイ』の公開を控えるオダギリジョー。衣装デザインには日本人女性として初めてアカデミー賞の栄冠を手にした世界のワダ・エミ。世界に台頭する日本人たちが集結し、新たな歴史超大作を築き上げる。
時は2000年以上前の秦の時代。皇帝の命を受けた軍隊は反逆を試みる部族を制圧するためゴビ砂漠を越え、遥か北方の国境の警備に当たる。荒廃したその地は冬が訪れると狼によって支配された。度重なる戦で多くの血が流された後、陸指揮官(オダギリジョー)は部下と共に退却を始めるるが、猛吹雪に見舞われ、“呪われたハラン族”の村へ避難を余儀なくされる。徴発した掘立小屋の床下に、陸は謎めいたハラン族の美女(マギー・Q)を見つける。当初は疑心暗鬼だったふたりの間に愛情が芽生えるのに時間はかからず、互いに求め合い、7日7晩の契りを交わす。しかし、陸はこの恋の代償がいかに高くつくか、知る由もなかった。
トロント国際映画祭の特別上映作品ともなっている本作の公開を心待ちにしたい。【Movie Walker】
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