敗戦探偵ここに見参! 「ノイタミナ」最新作の前日譚がスクリーンに登場

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敗戦探偵ここに見参! 「ノイタミナ」最新作の前日譚がスクリーンに登場

「ハチミツとクローバー」「のだめカンタービレ」など、大ヒットコミックのアニメ化や、舞台となる埼玉県秩父市とのコラボレーションも話題となった「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」、実写映画版の公開と同時期に放映された「うさぎドロップ」など、多彩なジャンルの作品を世に送り出してきたフジテレビ系深夜アニメ枠のノイタミナ。10月13日から同枠で現在放送中の「UN-GO」は、「桜の森の満開の下」「堕落論」などで知られる小説家・坂口安吾の「明治開化 安吾捕物帳」「復員殺人事件」をベースにした作品だ。

近未来を舞台に「敗戦探偵」と呼ばれる青年・結城新十郎と彼の助手を務める謎の美少年・因果のふたりが難事件を解き明かしていくミステリーで、水島精二監督、脚本家の會川昇、アニメーション制作のボンズという「鋼の錬金術師」シリーズの名チームが再結集するだけでなく、『劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer』(10)で水島監督とタッグを組んだ漫画家・高河ゆん、人気イラストレーター・pakoがキャラクターデザイナーとして参加している。『劇場版 機動戦士ガンダム00』で映画オリジナルキャラクターを好演した人気俳優の勝地涼と、12月3日(土)に公開される映画『けいおん!』の平沢唯役豊崎愛生がキャスティングされるなど、豪華な布陣で話題を集めるオリジナルアニメだ。そんな注目作の前日譚となる『UN-GO episode:0 因果論』が11月19日より限定公開されている。

新十郎と因果の出会いや、ふたりが初めてコンビとして事件を解決していく姿を描く同作は「東のエデン」以来のノイタミナ枠アニメの劇場版。しかし、本編放映中にテレビでは決して見ることのできない完全オリジナルストーリーを公開するのは、テレビアニメ史上例を見ない大胆な試みだ。

「魔法少女まどか☆マギカ」など、原作を持たないゆえに全く先が読めない完全オリジナルアニメが再び隆盛の兆しをみせる日本アニメ界。豪華スタッフ&キャスト陣による完全オリジナルストーリーで挑む本作が、テレビシリーズと劇場版との波状攻撃で一大ブームを巻き起こせるか。今後の「UN-GO」から目が離せない。【トライワークス】

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