制服姿で海から登場! 魚介類な女子高生役で佐武宇綺が癒しをプレゼント
女子高生なのに魚介類? 何とも不思議なファンタジー『魚介類 山岡マイコ』(10月22日公開)。本作で待望の映画初主演を飾ったのが、9nineの一員としても活躍する佐武宇綺だ。劇中、無邪気な笑顔で見る者を癒す不思議なヒロイン、山岡マイコを演じた彼女に本作の魅力を語ってもらった。
「初主演で嬉しいという気持ちでいっぱいでした。自分に似たキャラクターだったので、役作りもそんなに大変ではなかったです」。撮影が行われたのは2年前、当時は現役の女子高生で、まさに等身大の演技が求められたという。声もトーンも高くあげて、おちゃらけた感じで演じて、というのが梶野竜太郎監督からのリクエストだったというが、「私のことをさばこうとする板前の餅郎さんのキャラクターがとにかく濃いので、負けたくないという気持ちが強くて、どんどん演技がエスカレートしていった気がします」と、とにかく撮影中は楽しかったという。
普段は“宇綺ワールド”と呼ばれる不思議な世界観を持つ彼女だが、梶野竜太郎監督のテンションの高さには驚いたそう。「本当にすごいです(笑)。シュールのかたまりで、私も負けちゃいました。ピョコタン(監督の前作に登場した謎の生物)やメンタイマン(同じく監督制作の珍味ヒーロー)が自然な感じでそばにいたり、餅郎の家で食事をするシーンではピザの横に梅干があったり、その食べ合わせはないと思うほどおかしなことになってました。演技していても笑ってしまうことが本当に多くて、NGを出しそうで大変でしたよ」。
比較的楽しいエピソードの多い現場だったそうだが、もちろん苦労したシーンも。「冒頭の海から出てくるシーンが忘れられないです。制服で海に入ったのは初めてで、しかもローファーを履いているんですよ。夏とはいえ、その日は天気が悪くてとにかく大変でした」。さらに、魚介類ということで、いつも髪や服は濡れた状態。「私は青い制服だったから、そんなに目立たないけど、いつも濡れていました。撮影中は『あの子、何であんなに濡れてるんだろう』って周囲の目がすごかったですね」と特異なキャラクターならではの、普段経験できないこともたくさん味わったのだとか。
本作以外にもこの夏には舞台への出演も果たし、さらなる可能性を発揮している。「舞台もこの作品も元気系のキャラクターでしたが、今の年齢だからこそ、いろんな役をやってみたいですね」。とにかく、元気という言葉が似合う彼女。その弾けた魅力が梶野監督の世界観と相まってさらに発揮された感もあり、日常に元気や癒しが足りないという人に是非お勧めしたい一作だ。【トライワークス】