オーランド・ブルーム、『三銃士』の悪役のモデルはデビッド・ボウイ
『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(10月28日公開)で初の悪役に挑戦したオーランド・ブルームが、役作りのうえでモデルにしたのはデビッド・ボウイだったらしい。
これは本人が英紙デイリー・テレグラフのインタビューで明かしたもので、きらびやかな衣装に身を包んだバッキンガム公の役を演じながら彼がイメージしていたのは、「ジギー・スターダスト」の頃のボウイだったという。
「僕はカツラは嫌いなんだけど、時代設定に合わせた髪型にしたかった。僕はテディボーイ風のファッションが好きなんだ。だから、ちょっとリーゼントみたいな感じにした。髪をブラシで上げて、スプレーで固めてね。ポール(・W・S・アンダーソン監督)は、僕たちに、ロックスターをイメージして役作りをしてくれと言った。僕のモデルは、デビッド・ボウイだったんだ。バッキンガム公爵には、ジギー・スターダストみたいに自信たっぷりの態度があって、派手な衣装を着るからね。僕に言わせれば、ああいう衣装を着る時は、服に負けないようにしなくては駄目だ。でないと、衣装に着られてしまう」と、オーランドはデイリー・テレグラフ紙に語っている。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップがスパロウ船長を演じるにあたり、キース・リチャーズをモデルにしたというのは有名な話だが、オーランドがその“パイレーツ”シリーズを降板して出演した『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』で役作りのモデルにしたのも、キースと同世代のデビッド・ボウイ。英国ロック界の重鎮たちが、映画俳優たちにキャラクター作りのヒントを与えているようだ。【UK在住/ブレイディみかこ】
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