『わが母の記』で宮崎あおい&ミムラが姉妹役!三國連太郎、南果歩、真野恵里菜らが出演
第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞した『わが母の記』(2012年GW公開)に、三國連太郎、南果歩、キムラ緑子、ミムラ、菊池亜希子、三浦貴大、真野恵里菜が出演していることがわかった。
役所広司、樹木希林、宮崎あおいらが出演する本作は、井上靖が1964年に綴った自叙伝的小説「わが母の記 花の下・月の光・雪の面」を映画化したもの。主人公・伊上洪作を役所、伊上の母を樹木、伊上の3女の琴子を宮崎が演じている。
長男であるものの、幼い頃、八重に育てられていなかった小説家の伊上洪作は、八重とは距離をとって暮らしていた。だが、父が亡くなり、八重の暮らしが家族の問題となる。伊上の妻と三人の娘、伊上の妹たちの家族に支えられ、伊上は自身の幼い頃の記憶と、八重の思いに向き合うことになる。八重は次第に薄れてゆく記憶の中で、息子への愛を必死に確かめようとし、洪作はそんな母を理解し、受け入れようとする。
伊上の父役に三國、伊上の兄妹で次女の桑子役に南、伊上の兄妹で長女の志賀子役にキムラが抜擢。伊上の子供で長女・郁子をミムラ、次女・紀子を菊池が演じており、宮崎と三姉妹を演じる。三浦は後に伊上の運転手兼秘書になる編集者の瀬川役、真野は八重の面倒をみる女中・貞世役で出演する。
本作は『クライマーズ・ハイ』(08)、『突入せよ!「あさま山荘」事件』(02)など、社会派監督として圧倒的な評価を誇る原田眞人監督が初めて手掛ける親子愛の感動作。世田谷にある作者・井上の邸宅(今年5月に旭川へ移築)や、伊豆・湯が島の郷里の家と集落や沼津の海、海から臨む富士山などを舞台に、日本に残された情緒のある風光明美な舞台と、紅葉、わさび畑といった日本的な風景を美しく、叙情的に切り取っている。【Movie Walker】