クローネンバーグ監督がロブ様を絶賛!「評論家もぶっ飛ぶだろう」
『Cosmopolis』(全米2012年公開)のデヴィッド・クローネンバーグ監督が、同作に主演したロバート・パティンソンを「素晴らしい!」と絶賛しており、彼の起用に関し、否定的な意見を書いた映画評論家たちは彼の演技を見て驚くだろうと語っている。
「この映画の彼は素晴らしい。(評論家たちは)これまで見たこともない彼の演技を見ることになる。正直な話、彼らはぶっ飛ぶだろう」と同監督はPA通信に語っている。主演に決まっていたコリン・ファレルが降板し、代役にロバートが選ばれた時には、なぜ独創性の強い作風のクローネンバーグ監督がティーン向け映画のスターを起用したのかと疑問を抱く評論家も多かった。しかし、監督自身には、ロバートの起用に関して何の迷いもなかったそうで、「『Cosmopolis』がエキサイティングなのは、ロバートが素晴らしかったからだ。楽しい仕事だったよ」と語っている。
同監督は、カール・ユングとジークムント・フロイトの関係性を描いた『A Dangerous Method』(日本公開未定)ではキーラ・ナイトレイをマゾヒストの役に起用し、コルセット姿での倒錯したお仕置きシーンに挑戦させるなど、新境地を開拓させている。「(ロバートとの仕事は)率直に言って奇妙な感じで、キーラ・ナイトレイとの仕事と似ていた。(役者のイメージという)荷物は無視できない。だけど、僕に言わせれば、映画を撮っている時にそんなものは存在しない。取り扱っているのは、役者としてのその人間のリアリティーだけ。僕はそれが大好きだ」と語ったとPA通信が伝えている。【UK在住/ブレイディみかこ】
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