『AKIRA』実写版に渡辺謙が出演か?
ハリウッド実写版『AKIRA』で敷島大佐役を演じると噂されていたゲイリー・オールドマンの代役として、渡辺謙が出演オファーを受けたようだと英国の映画誌エンパイアのサイトが伝えている。
来年3月の撮影開始を目指してキャスティングが急ピッチで進められているという『AKIRA』実写版だが、ゲイリー・オールドマンの出演交渉は成立しておらず、スタジオ側は渡辺謙と出演交渉を始めているという。こうした大作の配役では、交渉初期の段階では様々な噂が飛び回り、降板と代役のニュースが交錯するのが常だ。エンパイア誌によれば、渡辺謙もまだ出演契約を交わすまでには至っておらず、ゲイリー・オールドマンが大佐役に復帰したり、他の役を演じたりする可能性もあるという。
しかし、同誌サイトは、渡辺謙はゲイリー・オールドマンの代役として素晴らしい人選だと書いており、彼なら『インセプション』(10)や『ラスト・サムライ』(03)で国際俳優として認められているし、何よりも日本人であるという事実が、主要キャストが白人ばかりという配役に好ましい変化を与えると評価している。
主人公の金田役は『トロン:レガシー』(10)のギャレット・ヘドランドが最有力候補と伝えられ、鉄雄役にはロバート・パティンソンやアンドリュー・ガーフィールドなどの名前が囁かれているが、『AKIRA』実写版に白人俳優ばかり起用されるのは不自然だという意見は以前から海外でもあり、ハリウッドの日系俳優、ジョージ・タケイなどはFacebookでアジア系俳優の起用を求める署名運動を行っていた。
また、ヘレナ・ボナム=カーターがミヤコ教の教祖・老婆ミヤコ役で、クリステン・スチュワートが反政府ゲリラの少女ケイ役で、それぞれ出演オファーを受けているという報道もある。【UK在住/ブレイディみかこ】