第4回ナニサリ開催!? 忌野清志郎の“最新ライブ”を見に行こう!

映画ニュース

第4回ナニサリ開催!? 忌野清志郎の“最新ライブ”を見に行こう!

2009年5月に急逝し、日本ロック界の伝説となった男・忌野清志郎。彼の生誕60周年にあたる今年、生前3度にわたり大阪城ホールで行われたライブ・エンタテインメント「ナニワ・サリバン・ショー」が復活。貴重なライブシーンをふんだんに使用したライブ音楽映画『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 感度サイコ―!!!』として11月26日より公開されている。

2001年、2004年、2006年に行われた“ナニサリ”こと「ナニワ・サリバン・ショー」は、超豪華ミュージシャンたちと忌野清志郎が同じステージに立った夢のようなライブ。だが、実は今まで一度も音源化やDVD化されたことがなかったため、映像で目にする機会は少なかった。今回、そんな貴重なライブをスクリーンで見ることができるとあって、ファンには嬉しい限りだ。常に格好つけていて、時におどけたりもする、非常に繊細で脆ささえも感じさせるキヨシローの魅力がたっぷり詰まったライブを、もう一度目の当たりにできるチャンスなのだ。

そして、本作の肝なのが、単に過去のライブ映像をつないだだけの作品ではないということ。忌野清志郎を愛する人々が集結し、第4回の“ナニサリ”を開こうとする様子がドラマ形式で描かれ、現在進行形の未来に向けられた映画となっている。しかも集結するのは、宮藤官九郎、竹中直人、布袋寅泰、松たか子、矢野顕子など、各界の豪華すぎる面々。生前に縁深かった友人たちが、それぞれの思いを彼らなりの方法で表現する姿が、キヨシローの照れたような笑いとうまくマッチし、胸に熱いものを感じさせてくれるはず。

ちなみに「ナニワ・サリバン・ショー」とは、ビートルズが出演したことで有名なアメリカのバラエティ番組「エド・サリバン・ショー」のパロディで、エド(江戸)に対してナニワ(浪速)をもってくるところにキヨシロー的な言葉遊びのセンスを感じる。豪華キャストたちのキヨシロー愛を強く感じると共に、キヨシローが今もファンの心の中で生きていて、歌い続けてくれているのだと実感させてくれる本作。いつの間にか還暦を迎えていたキヨシローと一緒に、もう一度みんなで愛し合ってみては!?【トライワークス】

関連作品