ブラピとフィンチャー監督が互いを大絶賛!
第81回アカデミー賞最多13部門ノミネートの『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2/7公開)で、ブラッド・ピットとデビッド・フィンチャー監督が来日。ご存知、本作でブラッド・ピットは主演男優賞候補に。パートナーのアンジェリーナ・ジョリーは『チェンジリング』(2/20公開)で主演女優賞候補に。ふたりがそれぞれの作品のキャンペーンで、子供6人引き連れて仲良く来日したことでも話題騒然!
1月28日は『ベンジャミン・バトン〜』の来日記者会見で、ブラピとデビッド・フィンチャー監督が登壇。ブラピとのコラボ作は『セブン』(95)、『ファイト・クラブ』(99)といずれも人気作品ではあるが、フィンチャー監督が賞レースを沸かせたのは今回が初である。
本作の物語はかなり斬新! 80歳の赤ん坊として生まれた主人公・ベンジャミンが、年を重ねるごとに若返っていくという設定だ。彼はデイジーという美少女と運命的に恋に落ちるが、ふたりの年齢は時間が逆行して進んでいくのだから実に切ない。
渾身の作だけに、ブラピの挨拶もいつになく力が入っていた。「本作はプロデューサーが18年前に権利を買い、デビッド・フィンチャー監督という最高の人材を経て、映画化されることになったんだ。2年前から撮影し始めたんだけど、特撮に関してフィンチャー監督は3年間も費やしてるよ」
アカデミー賞最多13部門ノミネートについて、誰からの祝福の言葉がいちばんうれしかったかを問われたふたり。ブラピ「誰が喜んでくれたかってことは比べようがないな。あらゆる面で価値があることだと思うし、本当に素晴らしい映画だから」
フィンチャー監督「みんなが頑張ったから、お互いに肩をたたきあいながらよかったなと言い合ったよ。でも、僕はもともと映画と映画を比べること自体が奇妙なことだと思っているんだ。評価されたことは嬉しいんだけど」
今回、80歳から20代までのベンジャミンを熱演しているブラピ。
フィンチャー「外見と中身が違った人間を演じるのは難しかったと思う。彼と時間をかけて十分話をしながら楽しんでやれたのはよかったよ。でも、結果的にいい作品になったのは、ブラッドのおかげだ」
ブラピ「才能あるメイクアップのアーティストたちが彫刻をつくるようにメイクをしてくれたおかげで役にイージーに入れたよ。でも、この映画が成功したのは、いろんな経験が積み重ねられたからだ。それをまとめたのはフィンチャー監督の功績だよ」
会見の最後には、「大人2人と子供6人でみんなが楽しめる場所は?」とブラピから逆質問が。すると会場から「京都」と挙がると、ブラピは「うーん、ちょっと遠すぎるね」と言うと、「明治神宮!」、「キディランド!」と言ったアドバイスが挙がった。果たしてブラピ・ファミリーは、世間の目をくぐりぬけてお出かけできたのか!?【MovieWalker/山崎伸子】