ゲームの世界観にマッチ!真紅のセクシードレスをまとった栗山千明が教会に降臨
世界中で600万本を売り上げた大人気海外ゲーム「DRAGON AGE」を、日本を代表するCGクリエイター・曽利文彦がアニメ映画化した『ドラゴンエイジ ブラッドメイジの聖戦』(2012年2月11日公開)の製作発表記者会見が12月7日、赤坂にあるステリーナ教会で行われ、声優を務めた栗山千明、谷原章介、主題歌も務めたGACKTと曽利文彦監督が登場。作品のイメージに合わせた荘厳な教会で、会見は厳かに始められた。
同作は、リアルな描写とハードな世界観が世界中で絶賛され、大ヒットを記録した海外RPGゲームの傑作をアニメ映画化したダークファンタジー。世界を統治する“教会”に仕える女性騎士カサンドラ(声:栗山千明)が、“教会”を巡る大きな陰謀の鍵になっている少女と出会ったことを機に、壮大な聖戦に巻き込まれていく姿を描く。
教会の雰囲気に溶け込むような艶やかで真っ赤なドレスに身を包んで登場した栗山は、「ゲームやアニメが大好きなので、お話をいただいた時に光栄に思いましたが、その反面、人気ゲームなので自分で大丈夫かなと、思いました。もともと人見知りで緊張しいなので心配してたんですが、曽利監督が優しく、演じる側の気持ちをくんでいただいたので、楽しんで挑むことができました」とすがすがしく挨拶した。
カサンドラを演じて苦労した点については、「カサンドラは普段はクールなんですが、戦いの時に内に秘めた思いが爆発する女性なので、アクションシーンの息遣いが難しかったです。時には、まだ絵ができあがっていない状態で声を入れるところもありましたので」と感想をぽつり。
カサンドラと共に戦う魔法使いガリアンを演じた谷原は、「僕が声を吹き込んだ時には、栗山さんの声が既に入っていたので、やりやすかったんです。だからその分、栗山さんは大変だっただろうな」と、栗山の労をねぎらった。
カサンドラたちを執拗に付け狙うナイトコマンダー役のGACKTは主題歌も務めており、「今回の歌には、人に与えられている時間は限られているので、燃え尽きるまで戦ってみろ、という現代にも通じるようなメッセージを込めました」と意気込みを語った。
曽利監督は「声だけの出演をしてもらうにはもったいないような、本当なら実写映画を撮りたいくらいのキャストの皆さんでした。贅沢させていただきました(笑)。でも皆さん、声優のお仕事を経験されている方々なので、完璧にプロフェッショナルなお仕事をしていただきました。もう今はキャラクターたちの顔がここにいる3人の顔にしか見えません!」とご満悦だった。
また栗山の印象について、「お会いするまではクールなイメージだったんです。カサンドラのクールさにぴったりかなと思っていたんですが、会ってみたらとてもチャーミングで人間的な魅力にあふれている方でした。カサンドラにはその魅力が注がれたと思いますが、逆にクールさをどう作っていくかと話し合いましたね(笑)」と、ジャパニーズクールビューティーに意外さを感じていたようだ。
日本が誇るCGクリエイター・曽利文彦が紡ぎ出す西洋ファンタジーの世界観と、曽利が喝采した声優陣との融合が、どのようなアニメーションを作り上げるのか今から楽しみだ。【Movie Walker】