20代から70代まで、ディカプリオ演じるフーバー長官の晩年の姿が初公開

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20代から70代まで、ディカプリオ演じるフーバー長官の晩年の姿が初公開

クリント・イーストウッド監督×レオナルド・ディカプリオ主演が初タッグを組み、元FBI長官ジョン・エドガー・フーバーの半生を描く『J・エドガー』(2012年1月28日公開)。本作で、20代の若かりし頃から70代の晩年まで、J・エドガー役を一人で演じ切り、公開前からその迫真の演技に注目が集まるディカプリオの最新ビジュアルが公開された。様々な主演を演じてきたディカプリオとは思えない姿は、晩年のJ・エドガー本人そのものだ。

ディカプリオはフーバーの容貌に近づけるため、目の色や髪の色はもちろんのこと、年齢に応じて白髪のヘアピースも加えていき、富士額の毛を抜いたり、二重あごに見えるように首筋にも特殊メイクを施し、鼻孔用増強剤で鼻の形を歪めるなど徹底的に追求した。その完成度は非常に高く、老けたフーバーとしての撮影初日に、イーストウッド監督が老け顔の特殊メイクを施したディカプリオとすれ違っても、全く気づかなかったとのエピソードもあるほどだ。

その姿にイーストウッド監督は、「レオのメイクは本当に素晴しかった。スタッフが造り出したレオの顔は実に見事。あのメイクをしたレオがいることで、J・エドガー・フーバーの存在を実感できたよ」と満足気に語っている。ディカプリオは「この映画は本質的にフーバーという人物の内面を描いている。僕自身、演じているのがどんな人物なのかをしっかり理解できたと思う。クライド・トルソン、ヘレン・ガンディ、そして母親との関係によって、全生涯、全キャリアを通してフーバーという人物ができていった。それが興味深かったからこそ、僕は毎日撮影を続けられた。観客にもその点に興味を持ってほしい」と、本作の魅力をアピールしている。

国を守るという大義名分のもと、自分が信じた正義を貫き、アメリカのあらゆる秘密を掌握し、8人の歴代の大統領から恐れた男、それがJ・エドガーだ。彼の野望、企み、葛藤、苦悩をディカプリオが渾身の演技と迫真の姿で表現し、誰が演じているのかわからなくなるほどの熱演に全米中で注目が集まっている。アカデミー受賞の監督と脚本家、共演者の最強布陣でディカプリオが3度逃した悲願のオスカー獲得にこれでまた一歩近づいたと言えよう。【Movie Walker】

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