国内外の映画監督が期待を寄せる美人女優・高梨臨って誰?
『狂い咲きサンダーロード』(80)、『逆噴射家族』(84)など、パンキッシュな作風で高い人気を誇る映画監督の石井聰互。その彼が石井岳龍と改名し、10年ぶりに放つ新作『生きてるものはいないのか』が2月18日(土)より公開される。本作は岸田國士戯曲賞を受賞した前田司郎の同名舞台劇を映画化したもので、ある日、突然謎の死を遂げる18人の人々の物語が綴られる。
この18人は「セリフの量が半端じゃないので、きちんとお芝居ができる人を選びたかった」と石井監督自らオーディションで選んだ期待のニューカマーである。『ヒミズ』(1月14日公開)でマルチェロ・マストロヤンニ賞に輝いた染谷将太や、渋川清彦など映画出演経験が豊かな人がいる一方、本作が映画初出演の現役大学生なども。なかでも2012年ブレイク間違いなしと話題を呼んでいるのが若手女優の高梨臨だ。
乙一原作の『GOTH』(08)で映画デビューを果たした彼女は1988年生まれの23歳。「侍戦隊シンケンジャー」でシンケンピンクに扮し、筆で書いた文字が力を持つという設定では書道5段の腕前を披露するなど、ユニークな活躍を見せてくれた。写真集などでは手足が長いスレンダーなプロポーションを存分に披露しているが、水着になる機会があまりなく、ちょっと残念な感じも。だが、彼女の女優としての力量は本作への出演で認められたといえるだろう。
さらに、先日東京でロケ撮影を行っていたイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の新作『THE END(原題)』(夏公開予定)ではヒロインに抜擢され、元大学教授の初老の紳士と恋に落ちる女子大生という難しい役にチャレンジしている。戸田恵梨香似としても一部で話題を呼んでいる彼女の美貌と活躍から目が離せない。【トライワークス】
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