『キツツキと雨』の役所広司がゾンビ姿を初披露!
『南極料理人』(09)の沖田修一監督が、小さな村を舞台に、映画撮影隊と村人たちとのおかしくも温かい関係を描く『キツツキと雨』(2012年2月11日公開)の劇場本予告が完成。公開された映像の中では、何と世界で活躍するベテラン俳優の役所広司が衝撃的なゾンビ姿を初披露している。
第24回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、素朴で無骨な木こりの克彦役・役所広司と、プレッシャーに耐える新人監督幸一役・小栗旬が初タッグを組んだ本作。人里離れた山間の村に突然現れた映画の撮影隊を、なぜか撮影現場まで案内する羽目になってしまった木こりの克彦。成り行きでそのまま撮影に参加し、ゾンビメイクをばっちりきめて、近未来の日本を舞台にしたゾンビ映画にエキストラ出演? そのはまりっぷりは、本人もまんざらではない様子だ。ゾンビ初挑戦の役所は、「ゾンビの扮装ができるのを楽しみにしていました(笑)。河原や草原にゾンビが出てくるだけで、スクリーンがちょっと魅力的になるんですよね。そういうところが、沖田監督はとても上手いなと思いました」と意外にも(?)楽しんで撮影に臨んだようだ。
年齢も価値観も自分と異なる人生の人と出会ったら。関わりたくないと思ったり、意外にも新しい出会いが、停滞気味の日々に晴れ間を射してくれることもある。そんな日常を、片田舎の年配の木こりと、デビュー作の撮影に四苦八苦する新人監督の青年との交流を描き、一生懸命に奮闘するふたりの姿を通し、「きっと明日は絶対良いことがある!」と元気づけてくれる本作。自身のキャラクターについて、小栗は「幸一は、克彦さんと出会うことで少しずつ変わっていきます。そこに何かが生まれてくるんです。苦痛しか感じていなかった幸一に、希望のようなものが芽生えてくるんですね」と語り、役所は「克彦は自分の子供には下手な愛情表現しかできず、その分、違う青年(幸一)に子供への思いを伝えていく。そして、どこかお祭りに参加しているような気分の、映画作りという夢の虜になっていく。克彦にとってそれは、今までに出会ったことのない体験なんですね」と、それぞれがふたりの役柄について明かしている。【Movie Walker】