アンジェリーナ・ジョリー、初監督作ノミネートに感謝の声明
アンジェリーナ・ジョリーの監督デビュー作『In the Land of Blood and Honey』が、アカデミー賞前哨戦と言われている第69回ゴールデングローブ賞の最優秀外国語映画賞にノミネートされ、話題を集めている。
「ハリウッド外国人記者協会が、私たちの映画を評価してくれたことに感謝します。この映画は本物のコラボレーションでした。私はキャストやスタッフへの恩を永遠に忘れません。彼らは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で個人的な悲劇を経験し、あの紛争への偽りのない見解を私に聞かせてくれたのです。このノミネーションは、才能の集団と、素晴らしいキャストの熱意に対して贈られたものです」という声明をアンジーが発表したとUS Weeklyは伝えている。
ちょうど一年前には、物語の舞台となったボスニアのレイプ被害者団体から抗議を受け、ボスニアでの撮影許可が一時取り消しになるなど、同作の撮影は順風満帆に進んだわけではなかった。現地では、ハリウッドから来たスターに紛争の真実を語れるわけがないという強い反感もあったという。だが、紛争被害者のために行われた同作の特別上映会に出席した女性たちは、概ねアンジーの作品を賞賛しているそうで、「アンジェリーナ・ジョリーは私たちの魂に触れた」と語ったレイプ被害者もいると英紙ガーディアンは報道している。【UK在住/ブレイディみかこ】
作品情報へ