トム・クルーズから直接オファーを受けたジェレミー・レナー「ノーなんてとても言えなかった」

インタビュー

トム・クルーズから直接オファーを受けたジェレミー・レナー「ノーなんてとても言えなかった」

トム・クルーズ主演の人気ミッションシリーズ第4弾『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(公開中)で、イーサン・ハントの新チームの一員として抜擢されたジェレミー・レナー。ジェレミー・レナーといえば、アカデミー賞受賞作『ハート・ロッカー』(10)で注目を集め、『ザ・タウン』(11)でアカデミー賞に2年連続ノミネート、その地位を確固たるものとした。今後は『アベンジャーズ』(全米2012年5月4日公開、日本2012年8月公開)、『Hansel And Gretel:Witch Hunters』(全米2012年3月2日公開)、『The Bourne Legacy』(全米2012年8月3日公開)など、数々の大作を控えた、まさにノリに乗っている実力派俳優だ。『ハート・ロッカー』以降、一変したという彼の仕事について「お疲れでは?」という質問をすると、「でも、ノーなんて言えなかった。どれも断れるような映画じゃないだろう? 『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』に続いて、ジェマ・アータートンと共演する『Hansel and Gretel』なんてすごいよ。そして『The Avengers』のホークアイ役ときたら、やらないわけにいかないだろう? 大作映画に出るとしたら、こういう映画に出たいと思うような映画ばかりだ。僕は本当に幸運だ。撮影をやり終える、寝る、次の映画に取りかかるって感じだ。楽しいのは、完成品を見る時だね。この『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』を初めて見た時は、口が開きっぱなしだったよ(笑)。緊迫感があるし、格好良いし、楽しい。そうやって完成品を見る時が楽しいんだ」と語る。

トム・クルーズ、ブラッド・バード監督から直接オファーを受けた彼は、その時の心境を「トムやこのシリーズの大ファンだったし、『ノー』なんて、とても言えなかった」と明かす。さらに、『Mr.インクレディブル』(04)の大ファンだという彼は本作を「『M:i-III』(06)と『Mr.インクレディブル』、そして『レミーのおいしいレストラン』(07)をほんの少し加えたものを壁に向かって投げたら、『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』ができるんじゃないかと思うよ」と表現する。本作について、「今までの作品とは違うことがあまりに多くて、類似点を挙げられないほどだよ。共通点は『ミッション:インポッシブル』であることと、イーサン・ハントが登場することくらいだ。登場人物一人、一人に素晴らしい葛藤とドラマとユーモアがあることで、今までの作品と一線を画していると思う」と自信のコメントを残した。

今回、公開されたインタビュー映像では、ブラッド・バード監督について「彼の才能は素晴らしいと思うよ。優れた監督はみんなそうだと思うけど、ブラッドも独特の感性を持っている。視点がとても斬新なんだ。『Mr.インクレディブル』を見ればわかるよ。この映画も登場人物に感情移入ができて、情緒とユーモアにあふれ、そのうえ手に汗握るアクションシーンも満載だ」と印象を語っている。

トム・クルーズはそんな彼を、「ミステリアスな役だから詳しくは言えないが、身体的に優れていて、知的で自身の魅力全てを演じる人物に投影することができる素晴らしい役者だ」と評す。トム・クルーズが本シリーズを一躍有名にした代表的なシーン『ミッション:インポッシブル』(96)でのCIA潜入宙吊りアクションのオマージュをジェレミー・レナーに演じさせるほど彼を認めているのだ。ハリウッドの大スターが認める、次世代アクション俳優の演技を是非とも大スクリーンで堪能してほしい。【Movie Walker】


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