『ニューイヤーズ・イブ』 ゲイリー・マーシャル監督「全てが一つにつながっていくところが気に入ってるよ」

インタビュー

『ニューイヤーズ・イブ』 ゲイリー・マーシャル監督「全てが一つにつながっていくところが気に入ってるよ」

『プリティ・ウーマン』(90)のゲイリー・マーシャル監督が、ニュヨークを舞台に8組の男女の運命を描き出す恋愛群像ドラマ『ニューイヤーズ・イブ』が現在公開中だ。ロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンク、ハル・ベリー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャサリン・ハイグル、アビゲイル・ブレスリン、アシュトン・カッチャー、ザック・エフロン、ジョン・ボン・ジョヴィなど、超豪華キャストが集結し、一年で最も華やかな一晩の物語が繰り広げられる本作。メガホンを取ったゲイリー・マーシャル監督に話を聞いた。

――本作はいわゆるオムニバス形式ですが、監督はどのエピソードが一番気に入ってますか?

「全てが一つにつながっていくところが気に入ってるので、一番というのは難しいかな。ただ、キム(サラ・ジェシカ・パーカー)とヘイリー(アビゲイル・ブレスリン)の物語は親子の愛情のストーリーで気に入ってるよ」

――個性的でしかも知名度のある俳優ばかりでした。これだけのキャストを自由に扱えるのは監督冥利だと思います。撮影で一番楽しかったことは何でしょうか? またアクシデント等のエピソードがあれば聞かせてください

「どうもありがとう。ボン・ジョヴィは歌も演技もできて歌も歌えて、リア・ミシェルもすごく良い仕事をしてくれたんだ。僕は彼女がブロードウェイの頃から知っていたから、今回映画に出てもらえて嬉しいんだ。アクシデントというわけではないけど、ハル・ベリーの出演が急遽決まってシナリオを書き加えたり、こういう調整はたくさんあったよ」

――監督の2010年の作品『バレンタインデー』の続編として企画されていたと聞きました。しかし、結局続編とはならず、本作が完成したわけですが、その辺のお話を聞かせてください。また、ジェシカ・ビールとアシュトン・カッチャーは『バレンタインデー』から続けての登場になりますね。ふたりの魅力について聞かせてください

「そうだね。『バレンタインデー』を作って成功して、『バレンタインデー』の脚本家のウェイン・ライスと相談して、次は別のホリデイにしようかって話になったんだ。『バレンタインデー』はどの世代にもアピールできるし、『ニューイヤーズ・イブ』もそこは同じだから、見ている人たちにも共感をしてもらえるかなと思ったんだ。アシュトン・カッチャーには『どんな役がやりたい?』って聞いたんだよ。アシュトンは真冬のニューヨークがどれだけ極寒かを知っているからね(笑)。『屋内にいる男が良い』と言ったんだよ。彼は賢い男さ。ビールにもやりたい役を聞いたら、彼女は『妊婦がが良い』って言ったんだ。妊娠というのは素晴らしいことだからね。妊娠をきっかけに大事なことに気付いたりすると思う。だから、僕たちはそこにユーモアを盛り込みたかったんだ。まさにビールはピッタリだったね」

12月23日に公開初日を迎え、初週3日間で興収が1億円を突破、動員ランキングでも8位につけた『ニューイヤーズ・イブ』。クリスマスが終わり、2011年も残すところ後6日となった。未曾有の災害に襲われ今年は、大切な人との絆やつながりをいつも以上に意識した一年だった。ニューイヤーズ・イブの31日(土)は本作を見ながら、大切な人とゆったりとした時間を過ごしてみるのも良いかもしれない。【Movie Walker】

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