アカデミー主演男優賞最有力候補『アーティスト』のジャン・デュジャルダンが、セクシーすぎる広告でピンチ!?
第69回ゴールデングローブ賞や全米映画俳優組合賞など各映画賞の主演男優賞を受賞し、アカデミー賞でも最有力候補と言われている『アーティスト』(4月7日公開)のジャン・デュジャルダンが、思わぬところで足をすくわれ、受賞のチャンスを逃すピンチに陥っている。
問題になっているのは、ジャン主演で、2月29日(水)にフランスで公開されるフランス映画『Les Infideles』の広告。その内容とは、スーツ姿のジャン(上半身のみ)が、太ももからつま先まで足を開いた格好で逆さまになり(Vの字)、赤いハイヒールを履いた女性のふくらはぎを両手で押さえているというもので、セクシーすぎるという理由で、フランスでちょっとした物議を醸しているというのだ。
ハリウッド・レポーター誌によれば、フランスの広告監視委員会の広報が、「たとえ、この映画の内容が不貞を扱ったコメディであっても、これはルール違反だと思っています。予防策として我々は、この広告を手がけているジェーセーデコー社(地域に根ざした街づくりをしている国際的広告代理店)と協議をし、この広告を撤去することで合意しています」と語っており、速やかに事態は解決されたようだ。しかし、同誌によれば、「早くもフランスでは、『このことが、ジャンのアカデミー賞受賞の機会に何らかの影響を及ぼすのではないか?』という懸念の声が挙がっている」という。
この広告はジャンがデザインしたものではないが、もともとアカデミー協会の会員は高齢者が多く、お堅いまじめなドラマ好きで知られている。よって、今回の一件によって、ジャンがコメディ俳優であり、しかも卑猥な内容の映画に出演している俳優であることを再認識することで、ジャンに投票しようとしていた会員が、投票するのを止めるリスクが高まったととらえているようだ。
2月1日にアカデミー会員に投票用紙が配布され、締め切りは2月21日(火)となっているが、この一件で独走態勢に水を差されたとすれば、ジャンには何とも気の毒な話。結果がわからない以上、一体どれだけの影響力を及ぼすのかは未知数だが、あくまでも『アーティスト』のジャンを評価する姿勢を変えないでほしいものだ。【NY在住/JUNKO】