松田翔太が『ライアーゲーム』への思いを激白「始めた頃は20歳で新人。あっという間でした」
大ヒットした『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』(09)から2年、主演の松田翔太以外のキャストをほぼ一新した映画化第2弾『ライアーゲーム 再生』(3月3日公開)が完成。2月9日に東京国際フォーラムで完成披露試写会が開催され、松田翔太、多部未華子、芦田愛菜ら豪華キャストと松山博昭監督が登壇した。劇中で展開される「イス取りゲーム」にちなみ、全員が座ったままで舞台挨拶を行った。
登壇したのは、松田、多部、芦田の他、高橋ジョージ、濱田マリ、新井浩文、野波麻帆、池田鉄洋、小池栄子、鈴木浩介、船越英一郎、松山博昭監督の総勢12名。今回の映画化について松田は「率直に嬉しかったです。思い入れのある作品なので。もはや時代劇のようになってきていて、僕が負けることがあるのかなって思うほど、秋山の必勝法は鋭いところまで来てます」とコメント。本シリーズで戸田恵梨香に変わってヒロインを務めた多部未華子は「いろんな思いを背負って撮影に挑みました」と真摯な表情で語った。
初の悪役にトライした芦田愛菜は「今回、いつもと違うクールな役ができて嬉しいです」と、ここではニッコリ笑顔でコメント。また、普段やっている方のイス取りゲームについては「いつもイスに座れるかなとハラハラドキドキしてて、座ったら絶対取られないぞって、そこから歩いてるふうに足踏みしたりしてます」と、戦略を語った。また、映画にちなみ「誰が一番ウソが上手いか?」という質問には「濱田さん。辛い時でもずっと笑顔だから」と言うと、濱田は「営業妨害!? やっぱり天才子役! でも、嘘も方便よ。ああ、怖い」と、突っ込みを入れ、会場は大爆笑。
初参加の船越は「見る映画ではなく、参加していただけるゲームです。体の五感を研ぎ澄ませて見てほしいです」とアピール。小池は「睡眠時間を削りながら頑張りました。とても良い作品ができたと思います」と手応えを感じた様子。松山監督は「『ライアーゲーム』は前回で終了し、新しいシリーズとして復活することになりました。たくさんのファンの方からは喜びの声と、裏切られた、騙されたという声も届きました。辛い中、この作品を作りましたが、そのことが正しかったかどうか、みなさんに判断していただければと」と、熱い思いを口にした。
最後に、松田翔太がこう締めくくった。「『ライアーゲーム』を始めた時は20歳で新人で。松山さんに助けてもらいました。あっという間に今が来てます。本当に思い入れが強くて、本当に最後かもしれないから、見ていただくことが幸せです。『ライアーゲーム』史上最高傑作を見て帰ってください」。
2年前に、ライアーゲームのファイナルで圧勝した天才詐欺師の秋山(松田翔太)。彼に報復すべく、ライアーゲーム事務局員たちが、復讐のためのゲームを仕掛ける。原作者の甲斐谷忍が難易度No.1とし、ファンの間でもシリーズ最高傑作とされるイス取りゲームのエピソードが、スクリーンでどう展開されるのか? 今からゲーム観戦が楽しみでならない。【取材・文/山崎伸子】