しずちゃんがミドル級優勝!黒木瞳「ニンニクを丸ごと食べる」とパワーの秘訣を明かす

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しずちゃんがミドル級優勝!黒木瞳「ニンニクを丸ごと食べる」とパワーの秘訣を明かす

ママさんロックバンドの奮闘を描く『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』の初日舞台挨拶が2月11日、有楽町スバル座で開催。出演の黒木瞳、木村多江、真矢みき、栗咲寛子、そして星田良子監督が登壇した。会場には黒木演じる美恵子役と同じ衣装に身を包んだファンの姿も見えて、黒木は「ありがとう!」とロッカーばりの熱い挨拶で応えた。

無関心な夫や嫌味な姑など、女性たちのリアルな悩みと心情を描き、共感度満点の本作。ロックバンドを結成して、慣れない演奏に四苦八苦しながらも輝きを取り戻していく彼女たちの姿は、爽快そのものだ。監督は「あえて、シンプル・イズ・ザ・ベストを狙った作品。役者さんのテンション、感性、芝居力が絡み合ってこそ、本当にシンプルなものができる」と胸を張ってアピールした。

女優陣が、実際にバンド演奏をするライブシーンが見どころの本作。リードギターを務めた黒木は「楽器が本当に苦手で。でも今日皆さんを前にして、楽器が弾けなくて辛かったこと、歌詞を覚えられなかったことも吹き飛んだ」と、感無量の様子。キーボードの木村は、「ロック魂が欠けていたので、日常生活から頑張って。お醤油を出す時も『よろしく!』みたいな感じで出したりしました(笑)」と役作りの苦労を明かし、会場からの笑いを誘った。監督も「演奏は本当に素晴らしかった!」と大絶賛。「オールアップの後に、4人が我々スタッフのために、もう一度『スモーク・オン・ザ・ウォーター』をフル演奏してくれたんです。感動しました」と温かな現場を振り返った。

黒木と真矢は宝塚の元同期。待望の初共演となったが、黒木は「宝塚でみきちゃんとは組は違ったんだけど、お掃除当番が一緒だったのよね。何かあったら怒られるのも一緒。一緒に学んできた存在です。新子の役がみきちゃんだって聞いて、楽しみで楽しみで。そうしたら想像以上にやってくれた!」と喜びを口にし、真矢は「組めたことが純粋に楽しかった。初めての共演なのに、安心感と同期愛が自然にわいてきて。一緒に乗り越えようという気持ちになりました」と目を細めた。

また、ちょうどこの日に、ロンドン五輪予選・世界選手権の代表選考会を兼ねたボクシング全日本女子選手権で決勝に挑むため、舞台挨拶を欠席した山崎静代からは、「映画を見てもらえて嬉しいです。今日試合をしてきます。必ず勝ちます!」との力強いメッセージが! 黒木も「姉心でドキドキしています。しずちゃんは、撮影の時に『今日、私ニンニクを食べてきたから臭いんです』って。丸ごと食べるらしいんですよ!」と山崎のパワーの源についてコメント。真矢も「芝居にも芸にも集中力がすごい。やってくれるという期待でいっぱいです」とエールを贈った。

思い切って踏み出すことの素晴らしさを描いた本作。真矢は「ドアを開ける気持ちを与える作品だと思う。大人になるといろんな悩みがあって、大人を演じてしまう。でも、そこが愛しいなと思える映画」と作品への愛情を語った。是非、奮闘する4人の姿から、新たなスタートを切る勇気をもらってみてはいかがだろうか。【取材・文/成田おり枝】

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