日本が誇るアクションスター“和製ドラゴン”の今度の敵はヴァンパイア!?

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日本が誇るアクションスター“和製ドラゴン”の今度の敵はヴァンパイア!?

倉田保昭。若い世代はその名前を聞いても、正直よくわからない方が多いかもしれない。3月20日で66歳となった倉田は“和製ドラゴン”の異名を持つ日本が誇る現役のトップアクションスターだ。そんな彼の映画出演100本目となる作品が4月7日(土)から公開される『レッド・ティアーズ』だ。

都内各地で起きる連続猟奇殺人事件の謎を追う刑事というのが今回の彼の役どころ。実はその事件には都会の闇に潜む吸血鬼一族が関わっており、倉田扮する三島刑事は吸血鬼に戦いを挑む。素手での立ち回りに加え、日本刀を駆使してのヴァンパイアとの戦いでは、見得を切るかのような独特の間で、古き良きアクション映画を思い起こさせるような、独自の美学を見せつける。

倉田を知らない人のために簡単にそのプロフィールを紹介すると、学生時代に習得した空手、柔道、合気道を武器に、香港のショウ・ブラザーズ(1960年から70年代までに香港映画の黄金期を築いた製作プロダクション)のオーディションに合格、1971年に『悪客』で映画デビュー。以降、主に悪役としての出演ながら、『少林寺VS忍者』でリュウ・チャーフィー(『キル・ビル』シリーズのゴードン・ラウ)、『七福星』(87)でジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ、近年では『新宿インシデント』(09)でジャッキーと再共演している。日本には1974年に凱旋帰国し、TBSドラマ「Gメン'75」に出演するなどし、お茶の間で人気となった人物だ。

日本が誇るアクション俳優という点での一般的知名度で言えば、キャリアも年齢も上になる千葉真一の方が先に上げられるが、千葉同様に評価をされてもおかしくない人物だ。自ら率いる倉田プロモーション製作としては3本目となる本作で、空中を飛翔しながら、相手に何度もキックをしたりするような、香港映画のワイヤーアクションを彷彿させるアクションが次から次へと披露され、どこか懐かしさも感じさせる。昨年11月には香港に倉田保昭空手道場を開校するなど、精力的に活躍している。是非この機会にその魅力にふれてほしい。【トライワークス】

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