Usウィークリー誌がアカデミー賞歴代ワーストドレッサーを発表!不名誉な1位は?
アカデミー賞授賞式が現地時間2月26日(日)に行われるが、このほどUsウィークリー誌がアカデミー賞の歴代ワーストドレッサー賞を発表した。
不名誉な1位に輝いたのは、1989年にデミ・ムーアが自らデザインしたという黒のドレス。ランジェリーのように開いた胸元、自転車競技用のスパッツのように短い丈のパンツで足を露出し、カラフルなメタリックなマント式のスカートを履いて登場したデミだが、「このファッションのせいで、その後の彼女のキャリアを台無しにした」と言われるほど評判が悪い。
続く2位は、2001年にラース・フォン・トリア監督作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)で主役を務めたビョークが着ていた、マラヤン・ペジョスキーがデザインしたヌードカラーのボディースーツの上に、スワンの顔から首が首に巻きついたようなデザインのフェイクスワンのドレス。ステージで劇中歌「I've Seen It All」を披露したことが大きな話題となったが、同時に趣味の悪いドレスとして後々まで語り継がれることになった。
3位はウービー・ゴールドバーグが1993年に着ていた、パープルと黄緑のボディコンシャスなパンツスーツに、サテン生地の紫のマント式のスカートというファッション。4位はファッションアイコンと言われているシャーリーズ・セロンが着ていた薄紫のディオールのオートクチュールドレスで、意図的に乳房の上に2つのバラがあしらわれたデザインは、ディオールファッションの失敗作と言われている。
そして、5位は1999年に真っ白なパンツスーツで、ジャケットを後ろ前に着用し、帽子とサングラス姿で登場したセリーヌ・ディオン。格式あるアカデミー賞に対して無礼ともとれるファッションは、不快感さえ与えるワースト中のワーストとしてとらえられているようで、Usウィークリー誌では、ビョークを凌ぐワーストドレッサーのNo.1に選ばれている。
6位は2000年にキム・ベイシンガーが着ていた、自らデザインしたという白いサテン生地のドレスで、下半身はウェディングドレスのように広がっており、右半身のビスチェとロンググローブとマッチしているが、左半身が襟付きのメンズジャケットのようなデザインになっており、「シンデレラファッションとメンズウェアがドッキングしたような、何ともアンバランスなドレス」と評判が悪い。
7位は1988年にシェールが着ていたボブ・マッキーのドレス。ドレスというよりはスケスケの舞台用コスチュームという感じで、アカデミー賞にはふさわしくないという判断がなされたようだ。
8位は2002年に「虹の彼方に」のカバー曲を歌ったフェイス・ヒルが着ていたパルテルのレインボーカラーが集約されたフリフリのドレス。歌にマッチさせたドレスと言えども、大不評だったようだ。9位は2002年にセルマ・ブレアが着ていたカーテンのタッセルで作られたような赤いヴェルサーチの線状のドレス。10位は『テルマ&ルイーズ』(91)で主演女優賞ノミネートのジーナ・デイヴィスが着ていた白い太ももまでのちょうちん型のスカートに、地面をするほどまでに延びた大きなドレープがついたドレスで、「ジーナは主演女優賞ではなくワーストドレッサー賞を手にすることになった」と言われている。
専門家と言えども、ファッションには好みがあり、ファッションアイコンと言われていても、ワーストドレッサーになってしまう熾烈な世界である。しかし、エンターテインメント・ウィークリー誌が選んだ過去20年間のアカデミー賞のワースト10の中にも、順位は違えども、セリーヌ・ディオン、ビョーク、フェイス・ヒル、ウーピー・ゴールドバーグ、ジーナ・デイヴィスの5人が含まれており、彼らに限っては文句なしのワーストと言えそうだ。【NY在住/JUNKO】