第84回アカデミー助演男優賞は歴代最高齢の82歳!『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマー
現地時間2月26日(日本時間27日)に開催中の第84回アカデミー賞授賞式。アカデミー助演男優賞は『人生はビギナーズ』(公開中)のクリストファー・プラマーに決定した。ゴールデングローブ賞やアメリカ映画俳優組合(SAG)賞など前哨戦でも強かった彼が、歴代の受賞者では最高齢である82歳で、初のオスカー像を手にした。
『人生はビギナーズ』でプラマーが演じたのは、ユアン・マクレガー扮する主人公の父親役。彼はガン告知を受けた後、同性愛者だとカミングアウトし、余生を楽しく過ごそうとする前向きな父親を生き生きと演じた。
プラマーはオスカー像に向かって「2歳年上ですね(アカデミー賞は今年で84年目)。なぜ今まで会えなかったのかな」とおちゃめにスピーチ。その後、多くの関係者にお礼を言った後で「妻に感謝します。ノーベル平和賞を受賞しても良い人です。いつも私を助けてくれました」と感謝の言葉で愛妻をねぎらった。
日本では『サウンド・オブ・ミュージック』(65)のトラップ大佐役で人気を博し、近作では『ドラゴン・タトゥーの女』(公開中)の富豪役でも存在感を発揮していたプラマー。ハリウッドの名脇役の受賞に会場から熱い拍手が贈られた。
ちなみに、これまでの最高齢の受賞者は『サンシャイン・ボーイズ』(75)のジョージ・バウンズの80歳。同賞にノミネートされていた『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(公開中)のマックス・フォン・シドーも82歳で、惜しくも受賞は逃したが、彼の熱演ぶりにも拍手を贈りたい。【Movie Walker】
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