ダニエル・ラドクリフ、ハリポタ後の初主演作が興行記録樹立

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ダニエル・ラドクリフ、ハリポタ後の初主演作が興行記録樹立

オスカーではハリポタシリーズが最後まで無冠に終わったことが話題になったが、ダニエル・ラドクリフは既にハリポタ後のキャリアの階段を着実に上っているようだ。彼にとってシリーズ卒業後の初主演作となる『The Woman In Black』が、英国で20年前に興行成績の記録が始まって以来、国内最高の興行収入を稼ぎ出したホラー映画になったとPA通信などのメディアが伝えている。

同作は、英国では過去3週間、興行ランキング首位を独走中で1460万ポンドの興収を上げており、北米でも公開初日から25日間の興収が5000万ドルを突破するなど、英国映画としては例外的な数字を記録している。

「ハリポタ後の初主演作としては地味すぎ」「渋いチョイスだが、興行的にはどうだろう」とメディアが懸念していた同作だが、蓋を開けてみれば、ゲイリー・オールドマンやウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンズらが出演した『ドラキュラ』(92)や、ジョニー・デップ主演『スリーピー・ホロウ』(99)などの英国で撮影されたハリウッド製作のホラー映画や、ダニー・ボイル監督『28日後』(02)といった純英国産ホラー作品の興行記録を追い抜いているという。

スーザン・ヒル原作、ジェームズ・ワトキンス監督『The Woman In Black』は、エドワード朝時代の英国を舞台にしたゴーストストーリー。ダニエルが演じているのは弁護士アーサー・キップス役で、亡くなった老婦人の遺産整理をするために故人所有の館で一晩過ごすことになり、そこで数々の怪奇現象を経験するという。戦後の名作ホラーを次々と製作した伝説のスタジオ、ハマー・フィルムの製作ということでも話題を集めており、同社の代表は「『The Woman In Black』の記録的成功は、ハマー・フィルムの復活を世に告げたという点でとても重要です」とPA通信に語っている。【UK在住/ブレイディみかこ】

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