忽那汐里が声優初挑戦!『グスコーブドリの伝記』で小栗旬と兄妹役に
宮沢賢治の同名作品を監督に杉井ギサブロー、キャラ原案にますむらひろしを起用して劇場アニメ化した『グスコーブドリの伝記』(7月7日公開)。本作のメイン声優に小栗旬、忽那汐里が決定した。小栗は主人公のブドリの声を、本作が声優初挑戦の忽那はブドリの妹ネリの声をそれぞれ担当する。
本作では、美しいイーハトーヴの森で家族と暮らしていたブドリは、突然の天災で独りぼっちになってしまう。それでもブドリは生きるために精一杯働き、やがて成長し火山局に勤め、希望を失わずに妹ネリを探し続ける。原作は宮沢賢治の日本語の豊かさがあふれていて大好きだという小栗は、作品の出来にもほれ込んでいる。オファー時を振り返り、小栗は「思いがすごく強いキャラクターなので、台本をもらった時に彼の真っ直ぐさ、ひたむきさが声のトーンに出れば良いなと思いました」と語った。ブドリの妹ネリは、寂しくてもお兄ちゃんのブドリに愚痴もこぼさない健気な妹。初挑戦となった声優について、忽那は「本当に声だけで演技するのが初めてなので、とても緊張しましたが、楽しく演じさせていただきました」と答えた。
原作は、宮沢賢治没後60年となる1993年にもアニメ映画として製作され、1994年に公開。今回はそれに続く二度目のアニメ映画化だ。本作の製作が発表された2008年から公開までに約4年が経過。製作陣は東日本大震災という困難を目の当たりにしている日本人に、「世界がどうあるかではない、自分がどう生きるか」を示したブドリの愛の物語は、きっと勇気を与えてくれることだろう。【Movie Walker】
作品情報へ