『Black&White』キャラクターのルーツは、『007』ジェームズ・ボンドと『M:I』イーサン・ハント
クリス・パインとトム・ハーディがスパイに扮する『Black&White ブラック&ホワイト』(4月20日公開)。メガホンを取ったマックG監督のインタビューが公開され、本作に登場するキャラクターの組み立て方などを明かしてくれた。
『チャーリーズ・エンジェル』シリーズでは、女性の複雑な心を見事に表現しつつも、男性目線から見ても楽しめるコミカルさ、アクションシーンなどを盛り込み、ヒットを記録したマックG監督。本作では、クリス・パインは『ミッション:インポッシブル』シリーズのイーサン・ハントのような甘いルックスの持ち主でロマンティスト、計算高く、常に無鉄砲なミッションに挑むFDRを演じ、一方のトム・ハーディは『007』シリーズのジェームズ・ボンドと同じイギリス出身で紳士的な優しい純情派、それでいてボンドのようにスマートな戦術でターゲットを仕留めるタックを演じている。そんなふたりの間で揺れ動き、事件に巻き込まれていくヒロインのローレンをリース・ウィザースプーンが演じている。
本作に登場するキャラクターの組み立て方について、マックG監督は「この話が実際に起こりうる可能性があるように見せたいと思ったんだ。それに、タック(トム・ハーディ)とFDR(クリス・パイン)が持っている、敏腕で優秀な特徴を生かしたいと思った。もし、『007』のジェームズ・ボンドが、『ミッション:インポッシブル』のイーサン・ハントと出会ったら、お互いに相手に敬意を払うだろうか? もちろん、敬意は抱くと思う。だが、どちらかがもう一方に不本意ながらも従うことはあるだろうか? それは絶対にない。お互いに相手の能力は認めているが、結局、自分の方が上だと思っているからね。そういった発想は、映画を動かす大きなエンジンになるはずだと思ったんだ。それにトム・クルーズの演技も参考にしたよ」と明かしてくれた。
また、“スパイ対スパイ”のストーリー、つまり超特殊なスキルを持った親友どうしが一人の女性をめぐって対決したらどうなるか、というストーリーが、本作の見どころの一つでもあることに関して、「FDRもタックも有能なスパイで鈍器の扱いも格闘も超一流だ。でも、女性のハートを狙うとなると、一般の男性と変わらない」と話す。女性の心をつかむために、他人と同じように悩み考える姿は、たとえそれがCIAだろうが、誰しもが共感できるポイントなのかもしれない。恋や三角関係に悩んでる人は、本作を鑑賞して、“白黒”はっきりさせるきっかけにしてみては?【Movie Walker】