阿部寛ら“濃い”顔の俳優の競演作『テルマエ・ロマエ』で上戸彩が「現地のローマ人よりも濃かった」
ヤマザキマリの人気コミックを、阿部寛主演で映画化した『テルマエ・ロマエ』の完成報告会見が、3月22日にノスタルジー漂う台東区の銭湯・梅の湯で開催。阿部寛、上戸彩、市村正親、宍戸開が登壇。主演の阿部は、ノスタルジー漂う銭湯について「和の雰囲気と、(カメラマンの機材などの)機械的なものが混じってて、今まで見たことのない雰囲気ですね」と笑顔で語った。
古代ローマの浴場と現代日本の風呂をテーマにしたコミックということで、ローマ人役には、阿部をはじめ、堀の深い濃いキャスト陣が集合した。「誰が一番濃い顔か?」という問いについて、宍戸は「実際、チネチッタで撮ってる時、誰が一番、日本で濃い顔かっていうアンケートを取ったんですが、撮影中は北村一輝という結果になりました(笑)。この3人でいえば阿部さんですかね?」と振ると、阿部は「この話をするとケンカになるんです」と苦笑い。上戸も「この会話、現場で何度も聞いてますが、皆さん、濃いです。現地の方よりも遥かに濃かったです」と激白。市村も「濃い顔に生まれ、日本人でありながらローマ人をやれて光栄です」と語った。
イタリア最大の映画撮影所チネチッタにある古代ローマの巨大オープンセットで、現地のエキストラ1000人の協力を得て撮影された本作。阿部は「本当に大きくて。実際、古代ローマの大作でやったセットがそのまま残ってて、そこで撮影をさせてもらいました。その中に入ったら、これは日本映画じゃないなと思いました」と感激した様子。市村も「チネチッタでロケをできたってことに感動しました。震災以降、大変な時期に仕事をしていたので、みんなで和気藹々と絆で結ばれた雰囲気で撮影できたことが良かったです」と感慨深い表情を見せた。
最後に阿部が「この作品をやる前から知ってましたが、まさか自分にオファーが来るとは思っていなくて。やれば、ローマ人に見えるものだなと。真面目にコミカルなことをやっています。シチュエーション・コメディですが、思った以上にスケールのある大作になったと思います」と、力強く本作をアピールした。
日本を代表する濃い顔ぶれの男優陣の共演はもちろん、日本とローマの文化の違いや、お風呂についての豆知識の面白さなど、見どころが一杯の『テルマエ・ロマエ』に乞うご期待!【取材・文/山崎伸子】