女王マドンナの終焉? 新譜が史上最も売り上げを落としたアルバムに
全米アルバムチャート1位で初登場したマドンナの新譜「MDNA」が、発売から2週目で驚くほど売り上げを落とし、発売初週から2週目にかけての売り上げの落ち幅が史上最大になるという不名誉な記録を残したという。
経済誌フォーブス誌のサイトによれば、マドンナの「MDNA」の初週売上は35万9千枚だったが、2週目の週間売上枚数はわずか4万6千枚。発売初週に爆発的な売り上げを記録できたのは、ツアーチケットのおまけにアルバムを付け、その枚数も売り上げとして計上していたからで、おまけとして提供されたアルバムの枚数は約18万5千枚だったという。そのため、実売枚数だけを考えれば、同週のチャートで2位だったライオネル・リッチーの「Tuskegee」の19万9千枚の方が売れていた計算になる。
ライオネル・リッチーの「Tuskegee」も2週目には49%売り上げを落としているが、これは大物スターのアルバム発売時の売り上げの落ち方としてはノーマルな数字で、マドンナの新譜は何と88%も売り上げを落としており、チャート史上最も売り上げが急落したアルバムになるそうだ。
米国版ローリングストーン誌のサイトは、マドンナの新譜の売り上げが急激に落ちた理由として、同アルバムからシングルカットされた2曲がチャートで不調なことや、マドンナ本人がプロモーション活動を行っていないことを挙げている。スーパーボウルのハーフタイムショーに出演したり、フェイスブックやツイッターでのQ&Aやチャットには応じているが、人気テレビ番組への出演やライブなどをマドンナは避けているようだと同誌記者は指摘している。【UK在住/ブレイディみかこ】
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