『タイタニック3D』のヌード映像がリアルすぎ? 中国ではカットに
あの『タイタニック』の3D版公開となれば、まるで手で触れることができるようなリアルな映像が目の前に、と期待して待っていた映画ファンも少なくないだろう。そして中国政府は、まさにその“リアルさ”のために、『タイタニック3D』からケイト・ウィンスレットのヌード映像をカットしたのだという。中国当局は、映画館で観客がケイトの胸に触ろうとし、もめごとが勃発するのではないかと心配しているというのだ。
同作から中国政府が削除したのは、レオナルド・ディカプリオ演じるジャックが、全裸でソファに寝そべるローズ(ケイト・ウィンスレット)の絵を描くシーンの映像。中国では、ケイトの乳房が見える映像がカットされており、肩から顔にかけての部分が見えるクローズアップ映像しか使われていないという。
「鮮明な3D効果を考慮し、観客が触れようと思わず手を伸ばすなどして、他の観客の鑑賞を妨げるのではないかと危惧しています。観客どうしのもめ事が発生するのを未然に防ぎ、公序良俗を守るためにヌードシーンを削除することに決めました」という中国政府の検閲機関のコメントを英紙デイリー・メイルが伝えている。
しかし、15年前のオリジナル版ではカットされなかったこのシーンの削除に関し、中国の映画ファンは不満を感じているようで、「自分は3Dの乳房を見るために15年間待ったのだ。3Dの氷山を見るためではない」などの怒りのコメントがネット上に噴出しているという。【UK在住/ブレイディみかこ】
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