全くゴーストに見えないゴーストが繰り広げるドタバタコメディがハリウッドを魅了!
幽霊映画というと、思わず怪談や都市伝説をモチーフにしたホラー映画が連想されがち。しかし韓国で劇場公開され大ヒット、さらに海外映画祭でも高い評価を得た『ハロー!?ゴースト』(6月9日より全国順次公開)は、これまでの幽霊映画のイメージを覆すような作品に仕上がっている。
韓国で大ヒットを記録した『猟奇的な彼女』(01)、『過速スキャンダル』(09)といったラブコメディで主演を務めた人気俳優のチャ・テヒョンが、ひょんなことから4人のゴーストに取り憑かれてしまう青年サンマンに扮した本作。この作品が監督デビュー作となるキム・ヨンテクが手がけたシナリオを読んだチャ・テヒョンは、コメディとしての面白さと妻からの勧めもあって、すぐに出演を快諾。自殺を重ねる青年と、彼に憑依する性別も年齢もバラバラな4人のゴーストという、まさに1人5役を見事に演じわけている。
本作の見どころは彼の演技だけに留まらない。主人公の青年に取り憑いて、生きていた頃の最後の願いを果たそうとするゴーストたちのキャラクターも見ものだ。CG全盛の昨今にも関わらず、ゴーストたちは目立った特殊効果もなく、人間丸出し。どう見ても普通の人間にしか見えないゴーストたちと、主人公のドタバタぶりには思わず笑わずにはいられない。
本国では劇場公開から2ヶ月という異例のスピードで、ハリウッドリメイクも決定している。笑って泣ける韓国発の新感覚幽霊コメディに要注目だ。【トライワークス】
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