『悪の教典』に二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、山田孝之が出演決定!
貴志祐介原作の同名ミステリー小説を伊藤英明主演、三池崇史監督で実写映画化する『悪の教典』(11月10日公開)に、サイコパス教師のターゲットとなる生徒役で二階堂ふみ、染谷将太、林遣都が、また教師役で山田孝之が出演することがわかった。監督と出演者合わせてヴェネチア国際映画祭経験者5名が集結、本作の第69回ヴェネチア国際映画祭出品を目指す。
物語は、生徒から絶大な人気を誇り、周囲からも高い評価を受ける笑顔が爽やかな高校教師が、実は他人への共感能力がない、恐るべきサイコパス(反社会性人格障害)であることから起きる、学園を舞台にした生徒の惨殺事件だ。
二階堂は蓮実(伊藤)の担任する2年4組の生徒で、直感が鋭く、蓮実への不信感を抱いている片桐怜花を演じる。三池組への参加に思い焦がれていたという二階堂は、「最高のエンターテインメントになるよう、現場に激しく片桐怜花をぶつけていきたいと思います」と意気込みを語る。クラスは違うが、怜花のことを思う同級生で、集団カンニングの首謀者・早水圭介を演じる染谷は、「赤にも色々な赤があると思いますが、三池大先生のイメージする赤色の血を流したいと思います」とコメントを寄せた。林は、怜花と同じ2年4組の生徒で、同性愛者であり、蓮実の同僚教師と関係を持っている前島雅彦を演じる。現在、撮影の真っ只中だが、林は「確実に衝撃的な作品になると思うので、完成を楽しみにしながら撮影の日々を送っています」と期待を寄せ、「自分は孤立していて少し変わった役柄なのですが、一つの学園の中でのお話なので、生徒の皆と良い雰囲気を作ることを心がけたい」と語った。
蓮実の同僚で、生徒にセクハラをする体育教師の柴原徹朗に抜擢された山田は、「台本を読んでストーリーや役に惹かれたのと、やはり三池さんの作品には出たいという気持ちからオファーを受けました」と作品への思いを明かし、「三池さんや伊藤さん、先輩方からまだ知らないことを教わりたい、遣都やふみちゃんたちを見て、新鮮な感覚を取り戻せたら、そんな気持ちです」と心境を語る。
海外の映画祭では常連の三池監督。『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』(07)で伊藤と、『十三人の刺客』(10)で山田とヴェネチア国際映画祭に参加しており、さらに『ヒミズ』(11)では日本人で初めて最優秀新人俳優賞に当たるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した染谷と二階堂のふたりを生徒役に抜擢。クランクアップ後、すぐに三池監督が編集作業に入り、急ピッチで海外映画祭の選考に間に合うようにスケジュールが組まれているといい、第69回ヴェネチア国際映画祭への出品の意気込みがうかがえる。
自らの失敗を隠滅するため、受け持つクラスの生徒全員を惨殺する主人公・蓮実。撮影はこれから怒涛の殺戮シーンに突入するという。【Movie Walker】