『ポテチ』に竹内結子がエキストラ出演していた! 濱田岳は「もう一度確認してね」と懇願
『アヒルと鴨のコインロッカー』(07)や『ゴールデンスランバー』(10)の伊坂幸太郎原作×中村義洋監督コンビの最新作『ポテチ』の初日舞台挨拶が、5月12日に新宿ピカデリーで開催。主演の濱田岳、木村文乃、中村監督が登壇。舞台挨拶では、劇中で竹内結子が1シーンのみでエキストラ出演していることが明かされ、会場は騒然となった。
空き巣を生業とする男が、自殺願望の強い女と出会い、そこから男の出生を巡る物語が交錯していく。主演の濱田はオファーをもらった時の感想を聞かれ、「僕のキャリアにおいて、伊坂さんと中村監督の映画は外せないので、内容を聞かずにやります!って言いました」と語った。木村は、思い出に残るシーンについて、ポテトチップスを車の中で食べるシーンを挙げ、「時間をかけてこだわったシーンです」とコメント。このシーンについて濱田は「泣き顔がこんなに不細工なんだとびっくりしました」と激白すると、監督も「武田鉄矢さんみたいでした」と苦笑い。
その後、濱田の口から、「実は、本作に日本を代表する有名女優さんがエキストラ出演しています」と会場に伝えられると、場内はざわつく。濱田が代読したその女優からメッセージによると「中村監督には映画『チーム・バチスタの栄光』(08)でご一緒させていただいて以来、お世話になっております」ということで、竹内結子だと判明。彼女は主演作『はやぶさ HAYABUSA』(11)のキャンペーンで仙台に来ていた時に、参加したそうだ。濱田は「事務所の先輩の竹内結子さんの名前を借りてしまった以上、せめてあと1回は見てもらいたいです!」と、本作のリピーターになることを会場に猛プッシュした。
その後、ゲスト陣へのサプライズとして、原作者の伊坂幸太郎からのメッセージもMCの口から代読された。「この映画を見てくださった方がたくさん笑って、面倒くさいけど、また学校や会社に行くかと思ってもらえたらと。映画や小説にもそれくらいの力があるんじゃないかと」。昨年3月11日の東日本大地震直後に、企画を立ち上げ、わずか8日間という日程でオール仙台ロケを敢行した『ポテチ』。本作にかけるそれぞれの熱い思いが伝わってくる舞台挨拶だった。【取材・文/山崎伸子】