レディー・ガガのインドネシア公演が禁止!イスラム過激派を当局が懸念
インドネシアの警察当局が、6月3日(日)に行われる予定のレディー・ガガのジャカルタ公演への許可を取り下げたと英BBCニュースが伝えている。
ガガ側からの公式声明はまだ出されていないが、事実上、これでガガはジャカルタでコンサートを開くことを禁止されたことになり、インドネシア公演は中止に追い込まれているという。警察がコンサートを不許可にした背景には、暴力的な抗議活動を行うことで有名なイスラム過激派グループFPI(イスラム防衛戦線)がジャカルタのガガ公演で大規模な抗議活動を行うと予告し、空港でガガの入国を阻止する計画を明らかにしたことで、当局が公演の開催は危険だと判断したらしい。
「抗議活動でコンサートが中止になるよりも、不許可にした方が良いと判断した。我々は公演の中止を要求する人々からの嘆願書も受け取っている。ジャカルタ州警察からも開催の勧告が出ていない。これは人々の衝突を避けるためだ」と、国家警察当局のスポークスマンがBBCのインドネシア支局に語ったという。さらに、ジャカルタ州警察によれば、複数のイスラム教団体やコミュニティー指導者たちが、「ガガの公演はわいせつであり、子供たちに悪影響を及ぼす」として開催に反対しているらしい。
これを受け、インドネシアのガガのファンたちは、#IndonesiaSavesGagaという公演不許可反対運動をツイッターで始めており、「インドネシアのミュージシャンとして、ガガは非常にユニークな歌手だと書いておきたい。彼女は自分にインスピレーションを与える人物の一人だ」「ガガの公演を2時間見たからと言って、インドネシア人がどうにかなるわけがない。ガガはテロリストじゃないんだ!」などのツイートが寄せられているという。【UK在住/ブレイディみかこ】
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