『ストロベリーナイト』に大沢たかおが暴力団幹部役、三浦友和が捜査一課課長役で出演!
竹内結子主演のドラマシリーズを映画化する『ストロベリーナイト』に大沢たかお、三浦友和が出演することがわかった。大沢は暴力団幹部でありながら姫川玲子(竹内結子)に近付く謎の男・牧田勲を、三浦は姫川班を含む捜査一課の課長・和田徹を演じる。
映画の原作は、誉田哲也の小説「インビジブルレイン」だ。暴力団構成員の連続殺人事件を追う姫川は背後に、何重にも隠ぺいされ、複雑に絡まった警察組織の秘密があることに気付き、その闇を暴いていく。事件を追う過程で、姫川は容疑者と関わりのある暴力団幹部・牧田勲と出会い、立場を越えて惹かれていくのだが。ドラマシリーズから姫川の忠実な部下であり、姫川に恋心を抱く菊田和男(西島秀俊)に、牧田の存在が影響を与えることに。
連続殺人事件というサスペンスに加え、姫川・菊田・牧田の関係性からも目が離せない展開となる本作。昨年春、映画化に際して出演依頼を受けたという大沢は、ドラマ撮影前の時期だったことから、「どういう映画になるか想像がつきませんでしたが、プロデューサーの方の熱意と原作の面白さに惹かれ、参加することを決めました」と、出演の決め手を明かす。その後、テレビドラマがヒットし、映画化が発表されたが、大沢は「映画版ではなく、映画『ストロベリーナイト』と皆さんに言っていただけるように、素晴らしいキャスト、スタッフたちと作品を作っていければと思います」と、ドラマとは違う『ストロベリーナイト』を見せることに意欲を燃やす。くせ者ぞろいの捜査一課にあって、誰からも信頼されている理想の上司である一方、隠ぺいされた過去の事件に深く関わっているという、物語の鍵を握る重要なキャラクター、和田を演じる三浦は、自身の役柄について、「料理で言うなら『ストロベリーナイト』において、和田一課長はワサビ的な存在でしょうか。できれば極上生ワサビになるべく頑張っております。洋辛子ではありません、あくまで和な人物です」と分析した。
ドラマ「ストロベリーナイト」で刑事役に初挑戦した竹内。高校時代に犯罪被害にあいながらも、刑事となる道を選び、自らの内にある殺意と向き合いながら職務にあたる主人公・姫川を8ヶ月ぶりに演じることについて、「ちょっと間隔が空いていたので、まずはその8ヶ月前の玲子さんの感覚に戻れるようにというところですね。今回の内容もなかなか手強いストーリーですので、いろんな意味で頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。同じく、8ヶ月ぶりに菊田を演じる西島は、「長い間、この役を演じさせていただいて、監督・脚本・現場のスタッフと一緒に菊田という役を作り上げてきましたので、8ヶ月も経った気があまりしないですね。すんなり役に入り込むことができました」と話し、「姫川班は本当に仲が良いので、1シーン、1シーン大事に、名残惜しいくらいの感じで毎回撮影しています」とクランクアップに向かって、感慨深げだ。
竹内、西島のほか、ドラマシリーズのレギュラー陣である小出恵介、宇梶剛士、丸山隆平、津川雅彦、渡辺いっけい、遠藤憲一、高嶋政宏、生瀬勝久、武田鉄也が出演。5月12日にクランクインした本作は、7月クランクアップ、今秋完成予定の2013年公開を目指している。【Movie Walker】