『つやのよる』映画化で阿部寛が行定勲監督と初タッグ!

映画ニュース

『つやのよる』映画化で阿部寛が行定勲監督と初タッグ!

直木賞作家・井上荒野の傑作恋愛小説「つやのよる」が阿部寛主演、行定勲監督によって映画化されることがわかった。

豪華キャスト男女22人が織りなす群像劇となる本作で主演を務める阿部は、「今までやったことがない世界観の作品存分に味わいたいです。行定監督の妥協せず、真面目に作品に取り組む、その世界にどっぷり浸かって楽しみたい」と意欲的なコメントを寄せている。

「つやのよる」は井上荒野にとっても初の映像化作品(海外では1作あり)で、艶という女性をめぐる男女の恋愛群像作だ。艶という女性と駆け落ちをして大島に移住してきた松生(阿部寛)は、妻の不貞に悩まされ続けてきた。そんな妻の艶がガンに冒され、昏睡状態に陥っている。松生は何度裏切られても献身的に妻を愛してきたが、妻を失うことに耐えられなかった。遂には仕事道具の包丁を研ぎ、それで艶を殺そうと企むも、やはりできなかった。その時、松生に艶が関係を持った男たちに、艶の死を知らせるという考えが閃く。艶という女性の危篤を知らされた男たちの様子から、艶との肉体関係に感づいてしまう女たち。自分たちの人生に突然割り込んできた艶という女性の存在に、女たちは困惑する。そして、よく知っているはずの男が、自分の知らない顔を見せた時、女たちは自分の男を見つめ直すのだった。

メガホンを取る行定監督は、「原作を読んだ時に阿部寛さんのことが頭をよぎりました。不貞を犯す妻を真面目に、実直に愛する姿がぴったりだと思ったからです。実際にお会いした阿部さんの印象はまさに私の思い描いていた通りでした。阿部さんの醸し出すユーモアが大好きです。それがこの映画のエッセンスになれば良いなと思っています」と語り、愛のありかを探す、男と女が織り成す新たな豪華喜劇恋愛を紡ぎ上げる。

既に6月1日より撮影を開始した本作は、7月中旬まで撮影を行い、10月に完成する予定。公開は2013年新春を予定している。【Movie Walker】

作品情報へ